児童館プロジェクト 平成27年度以降

H30年度児童館協働プロジェクト・訪問新聞WS/6月11日成田東小学校児童クラブ

開催日時:6月11日13:30~15:30
場  所:成田東小学校児童クラブ
参加者数:児童40名 職員2名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
活動内容詳細:
今年度第2回目の新聞紙ワークショップ。前回の新田児童館と同様に「新聞紙を天井まで届く高さにする。」という目標に向かって、それぞれのやり方で挑戦した。
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子供たちははじめ、大人たちが新聞紙を丸めて棒状にしている様子を不思議そうに眺めていた。「何を作ってるの。」「今日は何するの。」と興味津々で質問する子供たちに「新聞紙を天井まで届く高さにする」というこの日の目標を話すと、すぐそばの子供たちから少しずつ新聞紙を手に取りはじめた。
意気込んで新聞紙を広げたものの、どうすればよいか分からないという子が多く、新聞紙を丸めて棒状にする練習から始まった。
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一度一緒にやってみると、ほとんどの子はすぐに出来るようになり、一枚では弱いと分かると重ねる枚数を調整したり、巻く方向を変えてみたりとそれぞれに工夫が生まれていった。
自分で満足のいくように出来なかった子も「じゃあ僕は飾り付けするね。」と大人や他の子が作った棒に新聞紙やカラーテープを使って飾り付けの手伝いをし始めた。新聞紙の棒が作れるようになると、次は棒を繋げてどんどん長さを増やしていく。立てた状態で上に上に繋げていくチームと、寝かせて繋げた後に一気に立てようというチームがあった。
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セロテープを使ってみんなが作った新聞紙の棒をくっつけていく。しかし新聞紙を天井まで届く高さにするのは大人でも難しい。「あともう少し。」とわくわくしながら次に繋げる新聞紙の棒を作る子どもたちをよそに、長く高くなった新聞紙タワーのいくつかは弱い部分からぽっきり折れてしまった。
しかし子どもたちにとっては倒れることもおもしろい。笑いが起こり「ここが弱いから補強しよう。」とやる気も大きくなった。天井に届かせる方法はタワーを作るだけではなく、中には壁に添わせてテープで貼り付けた子どもたちもいた。それぞれのやり方でほとんどの新聞紙タワーは天井に到達した。
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タワー制作の途中、新聞紙で剣を作る子が現れると何人かは真似をして剣を作ったり、魔法の杖を作ったりする子たちも出てきたりして、同じ新聞紙という素材を巻いて棒状にするというヒントから発想を膨らませ、欲しいものやその場にない遊び道具を自分たちで作り出していった。
片付けの時間になると新聞紙タワー作りと同じように、わいわいみんなで楽しく新聞紙を集め、部屋はすぐに元通りになった。新聞紙タワーが最後までうまく立たなかった子たちは「やり方はわかったから次は絶対完成させたい。」とあきらめずまた挑戦したいことを伝えてくれた。

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