児童館プロジェクト 平成27年度以降

H30年度児童館協働プロジェクト・坪沼自然探検WS/8月4日新田児童館

開催日時:8月4日10:00~15:30
場  所:坪沼八幡神社周辺
参加者数:児童29名 職員4名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子

活動内容詳細:
 8月を迎え、7月に引き続き暑い中での活動だったので、前回と同様に日陰の多い場所での実施とした。この日は1年生から4年生までが参加した。
 神楽殿に荷物を置くと子どもたちはさっそく周囲の木を観察して「あそこに蝉の抜け殻がくっついてるよ。」と高い木の上の方にあった抜け殻を教えてくれた。「樹液があるから虫がいるかもしれない。」と何人かの男の子たちが集まって虫探しをしたり、地面に落ちていた小さな蜂の巣を観察したりと、自然に対する興味や関心に溢れていた。
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 探検の準備を整え、しっかり神様への挨拶をして、まずは林の中を探検した。連日の雨で林の中の下草が元気に育ち、子どもたちの目線の高さになっていたが、新田児童館の子どもたちは怖がったり嫌がることもなく、「この木はかゆくなるから触っちゃダメだよ。」と言われた植物をすぐに覚えて「そっちにあるのも同じ葉っぱだ。」と周囲の草木をよく観察しながら歩いた。動植物に詳しい児童館職員さんがいるためか、植物や虫に対する知識や興味を持っている子どもが多く、短い林探検だったが充実した時間を送ったようだ。
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 林を抜け畑の脇まで出ると、齋さんは草がたくさん生えた場所と畑の両方を指して「この草のだらけの土地を畑として使えるようにするのはとっても大変なんだ。」「でもこの畑も大昔は今通ってきた林のような場所だったんだよ。」と言うと子どもたちからは驚く声があがった。齋さんの話を聞きながら周りの畑や遠くの田んぼに目を向けていた男の子が「あそこの田んぼが海みたいだよ。」と教えてくれた。遠くに見える田んぼが風に揺られて波のようになっていた。彼の言葉で、稲が随分育ったのだと気づかせてもらった。
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 その後、木の遊具のあるヒノキ林へ移動し、昨年度行っていた”倒れるぞー”が今年度はじめて実施された。4年生の代表が脚立に上って倒す木にロープを縛り付けた。その間、他の子どもたちは木の遊具で遊んだり、真剣な表情で虫探しをしていた。”倒れるぞー”の準備が出来ると1、2年生は長いロープに添って並び、引っ張る合図を今か今かと待った。しかしそう簡単にヒノキは倒れないので、じっと待つ子もいれば、周囲の草むらで虫探しを再開する子もいた。そしてやっと「倒れるぞー、引っ張れー。」という合図が出て、急いでロープを手に取り「引っ張れー。」「いけー。」と元気な声とともに力を合わせてロープを引いた。あと少しで倒れそうというところで、周りの木に引っかかってしまい苦戦したものの、みんなで一体となって頑張った結果、無事に木を倒すことが出来た。
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 木を倒したところで一旦昼休憩に入り、午前の活動を楽しんだ子供たちは午後の活動も待ちきれない様子で楽しげに友達と一緒に昼食を食べた。休憩の時間も休む子は少なく、SOATスタッフと一緒に絵を描いたり、お喋りをしたり賑やかな時間を過ごした。
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 お昼休みの後、ヒノキ林に戻ると、遊具に集まって遊ぶグループ、虫探しをするグループ、そして倒した木をノコギリで切るグループに自然と分かれ、それぞれが自分のやりたいことを存分に楽しめたようだ。倒した丸太を横につないで遊具を改良し、渡る距離を長くすると、子どもたちは列になって遊び始めた。木の上を渡るのを何度か失敗した子はそのたびに笑顔で「もう一回だ。」と諦めずに挑戦した。ノコギリチームの中には太い木をひとりで最後まで切り終えて「切れたよ。」と嬉しそうに報告する姿や、切った枝の年輪を数えて「自分よりお姉さんだ。」「自分より子どもだ。」と面白い遊びをする子供たちもいた。
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 坪沼での自然体験を最初から最後まで活動し尽くした子どもたちは、帰りには少し疲れた様子も見られたが、「またね。」と手を振って坪沼を後にした。
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観察日記
この日も35度まで気温が上がり熱中症対策の為、観察日記はしませんでした。
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