にじいろぱれっと

「SOAT・にじいろぱれっとinいわて」~手芸粘土でおひなさまをつくろう!~

「SOAT・にじいろぱれっとinいわて」の活動では、岩手県陸前高田市と宮古市を訪問し3月3日のひなまつりに合わせて、樹脂粘土を使った雛人形飾りを作るワークショップを開催しました。

開催日:2016年2月22日(月)
開催時間:14:00~15:30
開催場所:広田小学校仮設住宅団地(岩手県陸前高田市広田町大久保9)
参加者:地域利用者 6名、施設スタッフ2名、日清製粉グループ(株)1名、県職員3名、市団体2名
講師:藤原久美子(SOAT)、佐藤晴香(SOATプロジェクトリーダー)

依頼:陸前高田市復興支援連絡会
(平成27年度をもって事業終了となった「陸前高田市仮設住宅連絡会」を前身とする団体。活動内容は、仮設住宅連絡会の活動を基に「自治会サポート」、「コミュニティの再生・新生」、「中間支援」を3本柱とし、住民に寄り添った活動を行っている。現在は、陸前高田市内全46箇所の仮設住宅団地を中心に、「これからの陸前高田に必要となるサポート」を日々考えながら、活動を行っている。)

ワークショップの様子
参加者は好きな柄の背景の紙、人形の着物パーツを選び、その他の飾りなどと組み合わせて順番に箱の中にセットしていきます。
パーツはほとんど粘土で手作りで作られていると言うと「へぇ、これ粘土なの?」と驚いた様子でした。
スタッフと一緒にテーブルを囲んで「これで合ってる?」「いいね!」「なんだかセクシーになっちゃった!」など談笑しながら楽しく作業に取り組みます。人形の土台に着物パーツを巻いて、烏帽子(えぼし)や扇を持たせ、ペンで顔を描いたり背景に飾りも付けて、順調に完成!どの参加者も可愛らしい雛飾りボックスが出来上がりました。

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後半は実際に樹脂粘土を触ってもらい、葉っぱの飾り作りも行いました。
緑色の粘土を作る際には黄色の粘土に青色の粘土を少しずつ混ぜてこね合わせ、粘土の柔らかな感触を感じるだけでなく、配合する分量(比率)で変わる色の差も体験。
今回の参加は大人の方ばかりでしたが、粘土をこねて造形しているうちに夢中になり「なんだか子どものころに戻ったよう。」「面白い!」と子どものようにニコニコと粘土造形を楽しんでいました。
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※樹脂粘土(今回使用は「グレイスライト」「グレイスカラー」)は穀粉を原料とし乾燥後はプラスチックのような風合いになるキメの細かい粘土です。

完成したオリジナルのおひなさまを持って皆で記念撮影をして、終了。
「この粘土はどこで買えるの?」と聞かれるほど楽しんで作ってもらえたようで一安心です。
モノづくりを通して交流する機会の大切さを改めて感じるひとときでした。

開催日:2016年2月23日(火)
開催時間:10:00~12:00
開催場所:NPO法人 結人(ゆいっと)(岩手県宮古市末広町6-8)
参加者:施設利用者9名、施設スタッフ5名、日清製粉グループ㈱1名、県職員2名
講師:藤原久美子(SOAT)、佐藤晴香(SOATプロジェクトリーダー)

依頼:特定非営利活動法人 結人(ゆいっと)
NPO法人結人は、震災により被災した障がい者を主に支援している団体。障がいを持った人と地域社会、障がいを持った人とそうでない人の結び目になるために活動しており子供たちとのふれあいも行っている。
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ワークショップの様子
参加者の皆さんは最初少し緊張した面持ちをしつつも、テーブルに並んだサンプルや見本を見て「色々あるね。」「この材料、作ったのかな?!」と興味津々の様子。
必要な材料を選んで手元に揃え、それらのパーツを一つ一つ丁寧に組み合わせて作っていきます。
人形に好きな柄の着物を着せる作業は、ボンドを多すぎず少なすぎず適量付けるところや固定されるまで動かないように指で抑えているところが少し大変なのですが、スタッフの説明を聞きながらしっかりこなしていました。
「お内裏様が持っているのが笏(しゃく)。」「お雛様の位置が向かって右側。」と雛飾りについて確認したり、「ハートを飾ろうかな?」「顔を描きたい!」とそれぞれのペースで作業に取り組み、皆さん素敵な雛飾りを完成させることが出来ました。
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後半は樹脂粘土で実際に造形体験。
まずは粘土を柔らかくなるまでこねて、クッキー作りのように平たくつぶして型抜きをしてみます。
次に手のひらでコロコロと転がして細い棒状に伸ばして、平たくつぶしてからくるくると丸めて薔薇の花作り。
最後は黄色に青色を混ぜて好きな具合の緑色を作って、バラに合う葉っぱを自由に造形しました。
「出来た!」「面白いね。」と粘土の柔らかな質感に癒され、こね合わせるほどに混ざって変わる調色の様子や、自在に変化する形を楽しみながら、最初の緊張は面影もないニコニコ笑顔で粘土細工に取り組んでいました。
こちらもどの参加者も最後は立派なバラの花を咲かせており、「すごい!」とスタッフも出来栄えに驚きです。
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作り終わって感想を聞くと、参加者全員が「楽しかった!」と感じてくれたようでした。
最後は施設スタッフさんお手製の鯛焼きをみんなで美味しくごちそうになり交流も楽しみ、今回のワークショップも無事に笑顔で終了となりました。

協賛・協力
いわて三陸復興のかけ橋推進協議会(事務局:岩手県政策地域部政策推進室)
株式会社日清製粉グループ、日清アソシエイツ株式会社

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