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齋 正弘・ 美術探検—実践余話 第8回終了の報告

講師 齋 正弘
場所 そあとの庭1階
開催 2013年1月25日 金曜日
時程  18:00 開場

19:00 講義開始(1時間講義/30分質疑) 20:30 終了
参加者 : 9名

講話終了後、Contribution / 自主決定型参加費(各自がその日の話の値段を決める)で、齋銭箱に入れられた寄付金¥3,000がSOATに贈られました。
2013年度 初 講話会は、「そあとの庭」1月中旬から降り続いている積雪で通常駐車場が閉鎖のため敷地内駐車場を使用して行われました。

     

【 第8回 話題 / ルネッサンス】

ルネッサンス時代の絵画聖母子像は、どのように描かれたのだろうか?当時は、対象物を見て書いていたのではなく頭の中にある概念により描かれているのでは、ないだろうか。例えば、名前という概念は、不思議なもので頭の中で「私は、○○○である。」と認識することが名前の概念であるように、頭の中にある母子像を描いたもの。もともと人は、器で水を飲むという概念もなかったが、40,000年近くかかってグラスで水を飲むようになる。それも形の概念と重なる。

【 そもそも美術とは、何か 】

近代モダンから注意して周りを見ることにより美術のあり方を知ることができる。写真は、見る仕事。美術は、つくる仕事である。後期印象派から始まる絵画は、雑に丁寧に描かれている。

例えば:「ゴッホの靴」という作品を話題に、日本人と違い普段 靴を脱ぐ習慣のない人たちが、靴を脱ぐときは、寝る時と死んだ時である。その事を知った上でこの絵を見ると「ゴッホの靴」に見えてくる靴を脱いだひとの人生、それは決して美しいものではない。絵画は、みる主体は見る人側にある。(参考:当時の日本は、下駄の時代)

*昨年9月から始まる講話会も2月 第1、第4金曜日で終了します。齋 正弘氏の企画によるこの貴重な講話会で、齋 氏の生の声を聴き質問、ご参加頂けたら嬉しいです。

次回は2013年2月1日(金)です。

2013年1月29日

記:SOAT 藤原 久美子

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