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齋 正弘 美術探検—実践余話 第7回終了の報告

講師 齋 正弘
場所 そあとの庭1階
開催日 12月7日日金曜日
時程    18:00 開場
19:00 講義開始(1時間講義/30分質疑) 20:30 終了
参加者 : 6名

講話終了後、Contribution / 自主決定型参加費(各自がその日の話の値段を決める)で、齋銭箱に入れられた寄付金¥3,000がSOATに贈られました。

この日は、17:20頃に震度5弱の地震がありました。講話会の開催も危ぶまれましたが、無事開催され、2012年の締めくくりとなりました。

    

【 第7回 話題 / 美術とは、何か 】

斎先生は個別の相談を受けてそれに対して答える、という事を美術館でやっている。

しかし、受け取る人は個別の質問に対しての答えとは受け取らず、一般的な答えとして受け取ってしまう。→自分のこととして受け入れない。

日本では、個別の話がされないのだろうか?

我々は「今」を生きている。過去から繋がって「今」がある。この「今」を肯定しなければ、先に進めない。この「今」をどう肯定するか、が課題である。

美術とは、造形ではなく、世界観の拡大である。物 ー 世界を自覚し、それを広げていく事が大切である。

それをするためには、人間の基礎となる第六感を育てる事である。人間の五感というものは5歳くらいではまだ充分機能していない。その満たされていない五感の機能を補うために、第六感がある。例えば、ただ穴を掘るというような原始的な行動が積み重なって、物を正しく認識し始める。

小学校へ入ると、今度はその基礎の上に立ち、具体的、実践的になっていく。このようにして、だんだんと「自分の表現」をする練習をしていくのである。

人間の基礎が出来ていないと、世界を認識する事も、自分を認識する事も、むづかしくなる。だから、教育のなかでは、幼児教育が最もたいせつな部分である。

質問 / 5歳以下の子供とどう付き合えば良いのだろうか?

同じ目線で話しをする。個別に話を聴く事、相談する事が大事である。子供にとって、ジェネレーションの違う人間、興味の対象が違う人間とお話をするという事はとても大切な経験であるから、是非、工夫をして意思の交流をはかって欲しい。

今年のお礼に そあとの庭、自然素材/手作りリースをプレゼント

次回は、2013年1月25日(金) 新年の講話会です。

来年も宜しくお願い申します上げます。

2012/12/11

記:SOATスタッフ、溝口佐知子

 

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