児童館プロジェクト 平成27年度以降

H30年度児童館協働プロジェクト・訪問新聞WS/6月6日新田児童館

開催日時:6月6日14:30~16:00
場  所:新田児童館・遊戯室
参加者数:児童75名 職員4名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
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活動内容詳細:
80名近くの子供が参加してくれた新聞紙ワークショップ。
はじめは出入口から何人かが覗き込んで少し照れくさそうに話していたが、数人が遊戯室に入ると他の子供たちもどんどん集まり、開始間もなく遊戯室は子供たちの楽しそうな姿でいっぱいになった。
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人数が多い今回、児童館職員は、はさみなどの道具が全員分はなかったので、そのやり繰りをしたり、子供たちの声に耳を傾けながら全体を見守っていた。
新聞紙を使って天井まで届く高さにしようというのが主な目標で、はじめは新聞紙を丸めて棒状にし、繋ぎ合わせていった。
しかしどんどん長くなるにつれ、強度の足りないところは折れてしまう。
「強くするにはどうしたらいいか。」と子供たちに聞くと「上からもう一度新聞紙を巻こう。」と挑戦してみたが、あまり効果は見られなかった。次に、もっとしっかり巻いた新聞紙を支え棒のようにくっつければいいかもしれないと気づくと、最初に巻いたものよりも細い棒を作った。
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けれど子供たちにとって紙をきっちりと巻くのはなかなか難しい作業だった。「できないからやってほしい。」という子がいたが、一緒にやりながら教えると一生懸命力を入れて最後まで巻くことが出来た。大きな紙を巻いて棒状にすること自体が初めての子供もいたようだった。巻きながら「結構力がいるから大変だ。」と言っていた子も最後まで巻き上げて、テープで止めた後に誇らしげに見せてくれた。
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遊戯室の入り口奥側では新聞紙で作ったボールや剣で遊ぶ子供たちも多く、「天井まで届く高さにしよう。」という目標に本気になって取り組み、汗だらけで丸めた新聞紙のボールを天井めがけて何度も投げていた。中には天井を諦めた子もいたが、思いっきり自由に身体を動かして遊ぶことができた。自分たちで考えた新しい遊び道具を作り出す子供も多く、新聞紙を丸めたボールにスズランテープの長い紐をつけて投げたり、天井まで届かせようと新聞紙を棒状にしている様子を見て、同じように新聞紙を巻いてそれを剣にしてみたり、中にはボールからヒントを得て動物のぬいぐるみを作った子供もいた。
誰かが作ったものを真似るだけではなく、色や飾りを変えるなどオリジナルの工夫をしていく、それを見たほかの子供がまた更に工夫をする。楽しみたい、もっと凄いものを作りたいという子供たちのパワーがとても感じられた時間であった。
ワークショップ終盤、天井まで届くことは出来なかったが、4・5mの長さになった新聞紙の棒は遊戯室の壁に貼り付けアーチ状にし、子供たちがそのアーチに新聞紙で飾り付けをした。
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終わりの時間になるとみんなで一斉に片付けをはじめ、遊戯室はすぐにもとの姿になった。子供たちは自分で作ったものを大事に持ちながら遊戯室を後にした。迎えに来たお母さんに「これ作ったんだよ。」と飛び跳ねながら報告する姿も見られた。
新聞紙とテープだけで、はじめの小さなヒントがあれば、そこからいろいろ考え、作り、それをまた進化(変化)させて楽しめたようだ。

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