児童館プロジェクト 平成27年度以降

9/2 榴岡児童館 訪問「齋じいと木で遊ぼう」

9月2日(水)、3日(木)15:00~17:00 「齋じいと木で遊ぼう」実施
参加者:榴岡児童館  児童38名、職員3名
指導:齋 正弘 サポート:SOAT 藤原、渡邊、佐藤)
活動内容詳細:
 今回の「齋じいと木で遊ぼう」訪問ワークショップは2日間連続開催だった。今回使用する木材は坪沼八幡神社の檜である。今回のワークショップ用材料確保と職員研修のため、8月22日に4児童館職員が集まった。昨年までは子どもたちの元気な声があふれた鎮守の杜だが、今年はコロナウィルスの影響で一度もここでは活動していない。
 
<9月2日:活動初日>
 「さぁ、みんなここに集まって。」子どもたちがテントの中で齋じいの周りに集まった。静かな声で齋じいが続けた。「今日は檜の木があるからそれを切って積み木を作る。みんなは積み木を作ったことはあるかな。」そう言って割った丸太と箱に入った市販の積み木を見せた。

「こういうきれいな積み木を作ったんでは買ったものと同じになるからいらない。違うのが作りたい。」子どもたちは一体どんな積み木を作るのだろうとわくわく顔だ。「君たちはのこぎりって知ってるか。使ったことはあるか。」1年生はのこぎりという言葉は知っていたが、使った経験はなかった。齋じいは小型のナイフを取り出し、のこぎりの歯の構造についていかに危険なものか説明した。

 その後、子どもたちが丸太をテントの中に運ぶと齋じいが3本を組み合わせて立て、そのうちの細い木を切り始めた。「俺が終わったら今度はみんなが切るんだよ。」最初は3年生が切った。そして2年生。最後に1年生が切った。1年生は使ったことのない危険な道具を使うということに興奮した。体中の力をのこぎりに注いで木を挽き始めた。見るのとやるのは大違い。のこぎりが思ったように動かない。「引くとき力を入れて。」と言われても、これが引けないのだ。力一杯のこぎりを動かそうと上半身と下半身の動きがバラバラになった。それでも初めての道具は魅力的で、諦めようとしない。やがて扱いに慣れ、丸太が切れてくると、もう楽しくてしょうがない。力を使い果たして動きを止めると、友達から「がんばって。あと少しで切れるよ。」と声援が飛ぶ。そうすると途中でやめるわけにはいかないのだった。「がんばって。もうすこし。切れる、切れる。」さらに声援が飛んだ。

 初日はこのほかにブルーシートの「モッコ」を使って庭の雨水が溜まったところの土木工事をのこぎりと並行して行った。砂場の砂を男子がスコップでモッコに入れて運び水たまりを埋めて、また砂場へ戻った。これの繰り返し。単純な作業なのだが竹竿を肩に担いで運ぶのが楽しいようで、いつまでもやっていた。

 テントは3張り用意したが、一番奥のテントでは切った木を使って積み木遊びをした。切り口がガサガサだったり、斜めだったりしたが、上手に積み上げて遊ぶ子が出てきた。もちろんバランスよく重ねないと不揃いな積み木たちは倒れてしまう。そのスリルが楽しいのだった。無心に何回も挑戦する姿は見ていて気持ちがよかった。児童館職員も今の1年生がここまで本気になってのこぎりで木を切ったり、集中して何かをやることができるなんて素晴らしい、と感動していた。9月とはいえコロナ禍で新1年生になったのはほんの数ヶ月前、しかも卒園式も入学式もなんとなくしかやってこなかった子どもたち。だからちょっとでも逞(たくま)しさを身につけた姿に驚くのだ。

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