児童館プロジェクト 平成27年度以降

10/17 坪沼八幡神社自然体験ワークショップ/新田児童館

10月17日(土)10:00~16:00実施
参加者:新田児童館 児童19名、職員3名
指導:齋 正弘 サポート:SOAT 藤原、渡邊、佐藤

活動内容詳細:
 朝から小雨が降っていた。バスから降りた子どもたちは「こんにちは」と元気がよかった。今回の坪沼八幡神社ワークショップ参加者は3年生以上、男子は3年生4名だけという構成だった。

神社までのコースは前回同様裏参道から境内に向かった。齋じいを見つけると「齋じい」と言って駆け寄っていった。今回の参加者は19名中18名が坪沼八幡神社ワークショップのリピーターだった。

 今回のワークショップから農業体験がないため、一日目一杯檜林で活動できた。参加者の何人かは雨具の用意を忘れたと言うことだったので、その子たちは林の中でビニール袋の雨具を作ることになった。まず雨よけのテントを作ることにした。子どもたちは自分の背丈より大きな脚立を協力して林に運んだ。5m×7mのシートを広げ角々をロープで結び、それを檜に結びつける。テントなので高い位置にひもを結びたい。そのために運んだ背の高い脚立だが、問題が起きた。高いところに登るのが怖くない子どもはロープが結べない。ロープが結べる子どもは高いところが怖い。「だれか脚立に上がってロープを結べる人いない?」すると女子が勇気を出して挑戦した。

その様子を見て安全そうだと思ったのか、男子が挑戦した。だが檜の幹にうまく結べない。緊張がこちらにも伝わってきた。児童館の職員の応援になんとか結ぶことができた。テントが完成し、その下で雨具の制作が始まった。

 お昼は神楽殿と社務所の二手に分かれて食事をとった。子どもたちはほとんど話をすることなく黙々とお弁当を食べた。SOATの活動が楽しみだったという子どもが弁当を見せてくれた。はやりのキャラ弁だった。「ソアト、そあと、SOAT」からSOATになったいきさつも話してくれた。

 1時からの活動時には雨がやみ、活動がしやすくなった。太い丸太をのこぎりで切るのも慣れた様子だった。さすが高学年リピーターの集団だった。大人がまったく手伝わなくても丸太を切ることができた。子どもたちの着実な成長を感じた。手製遊具の登りロープやブランコで遊ぶ子ども、檜の枝で弓を作る子ども、釘打ちして遊ぶ子ども、一本橋渡りをして遊ぶこどもと、自分の興味に応じて遊んだ。弓矢はあまりにも遊べるレベルではなかったので作ってやった。大きな弓など持ったことはないし、矢の打ち方もわからなかったが、教えると熱心に練習を始めいつの間にか遊びのルールを決め、的当てを始めた。自分で考えて遊びを選択する。

当たり前のようでこれがなかなかできないのだが、今日の子どもたちは上手に「選択的行動」をとることができた。
 齋じいが檜と物見櫓的構造物にロープをつなぎターザンロープの遊具を作った。それを見るや女子がさっと集まった。

その遊ぶ様子を見ていた男子が静かに櫓に集まり一緒に遊んだ。コロナ禍で自粛の中で過ごしている子どもたちにとってアウトドア的活動は誰からも止められることなく、目一杯体を使って遊び、充実した一日となったに違いない。帰りのバスにはいつまでも名残惜しそうに手を振る子どもたちの姿があった。

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