児童館プロジェクト 平成27年度以降

6/26 榴岡児童館 / 坪沼自然体験・ほたる観察ワークショップ開催

開催日時:2021年6月26日(土)15:00~21:00
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:榴岡児童館 児童15名(4,5年生)
     見守り隊(保護者2名)、職員3名
講師:齋正弘
サポート:SOAT 3名(藤原、渡邊、佐藤)

活動内容詳細:
今回の参加児童は高学年が多く、大人な集団だった。下校時間が遅いなどの事情があり、午後3時からのスタート、夜9時終了となった。バスから元気に挨拶しながら下りてきた子どもたちは全員、坪沼での活動を低学年のとき体験済みだった。

畦道を歩きながら「昔と変わった。」「この辺に山が見えたはず。」などと過去の体験を思い出しながら歩いた。4,5年生くらいになると思い出を懐かしむのだということに少々驚いた。神社の長くて急な石段も誰一人フラつくことなく一気に登っていった。体力もついている。素晴らしい。

この日は平家琵琶の奏者による琵琶の奉納が合った。社殿前には「夏越の祓(はらい)」の参拝者がくぐるススキの輪が立てられていた。神社の雰囲気は最高であり、それを見た子どもたちは厳(おごそ)かな気持ちで齋じいの話に聞き入った。一人一人神様に挨拶を済ませると杜に入り、館跡の説明を聞いて空堀を下りた。低学年で参加したときは足がすくみ下りられなかった子どもが今回は上手に下りることができた。成長の姿に同行した職員もうれしそうだった。

空堀を下りて蛍観察現場を確認し、提灯作りに必要な篠竹の確保に向かった。竹は堅いので高学年とはいえ剪定ばさみで切るのに苦労する子どももいた。一定の長さにそろえ、不要な枝をカットした。鎮守の杜に向かう途中で桑の実を見つけ、見守り隊の人と一緒に食べる子もいた。「あまい!」黒々とした桑の実を食べ満足そうだった。

鎮守の杜では遊ぶだけの予定だったが、ここで遊具作りの経験があるため、のこぎりを使いたい、釘を打ちたい、といった要望が出された。鎮守の杜でベンチを作った子どもが水分補給でベンチに座り、ぐらついていることに気づいた。「修理したいんで手伝ってください。」40分程度しかなかったが木登りやブランコ、のこぎりや釘打ちなどいろいろやりたいことをやって楽しんだ。

6時からの夕食後、いよいよ提灯作りの時間になった。一通り何をやればよいか説明を聞いて、提灯にマジックペンで模様を描いた。予定の30分を過ぎても熱心に描いている子どもが多かった。結局40分ほど時間がかかったが、どの子も集中力がすごかった。提灯が完成した頃には外は真っ暗。提灯ができあがり部屋の電気を消した。明かりの灯った提灯はどれも美しく輝いていた。特に焼き鳥屋の提灯だ、と言っていた子どもの提灯は目立った。赤提灯はなんとも目立つものだと改めて思った。

子どもたちはできあがった提灯を手に蛍観察に出かけた。提灯一つで真っ暗な畑の脇を通り、田の畦道を歩き、いよいよ観察場所近くで消灯。暗闇を歩く経験は駅裏に住む子どもにとって、ものすごいスリルだ。「そっちに行かない。用水路があるよ。」子どもたちは緊張しながら蛍を探した。気温が思ったほど上がらないのと風が若干あったためか、期待したほどの数は見られなかった。

子どもたちは蛍を見つけるたびに「いた、いた!」「木の上だ!」「こっちに来た!」と興奮していた。しばらくして齋じいが提灯を灯し子どもたちを集めた。いよいよ帰りの時間である。「蛍見れてよかった。」「もっと木を切りたかった。」「提灯作り面白かった。」子どもたちはいろいろ楽しい体験をして、帰りを待つバスに乗車した。

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