児童館プロジェクト 平成27年度以降

10/23 新田児童館 / 坪沼自然体験ワークショップ開催

開催日時:2021年10月23日(土)10:00~15:30
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:新田児童館 児童19名(1~5年生)、職員3名
講師:齋正弘
サポート:SOAT 3名(藤原、渡邊、佐藤)

活動内容詳細:
晴れていると思うと突然ザーと雨が降る。そんな一日だった。「おはよう」と挨拶するとどの子も元気に挨拶を返してくれた。
社務所と神楽殿に分かれて荷物を置いた後、寒かったので大きなビニールの袋を利用してコートを作った。「暖かい。」子どもたちが喜んだ。

いつもの神社解説に始まり、続いて社殿のゾウの飾りの説明。

「ゾウを見たことのない大人が、話を聞いただけで彫ったから鼻の先に丸いものが付いているけど、すごいなぁ。」「へぇ。すごい。」そう言ってまじまじとゾウの彫りものを見る子どもたちがいた。これほど反応する子どもは久しぶりだった。

鎮守の杜でも子どもたちは齋じいの檜の話についてしっかり聞いていた。

「この木は何年生きていると思う?」「10年!100年!50年!」「これは君たちのお母さんくらいだな。お母さん、いくつだ?」子どもたちは口々に数字を言い出した。「ぼくんとこはね、少し遅くて40。」面白い子どもたちだ。いろいろ話をしながら森を抜け、畑を抜けて根添城跡に向かった。

そこでいつもの説明を齋じいがした。坪沼八幡神社が実は京都から来た神様で、この土地の神様はこの裏にいるという説明に子どもたちも興味が湧いた。

土地の神様を拝んだ後はいよいよ恒例空堀下り。ロープ一本を頼りに崖を降りるのだが、ある1年生の男子が怖がった。「これやらない人もいるんでしょ。危ないから、ぼくはやめておく。」そう言いに来た。「怖くないよ。雨で土がヌルヌルするけど転ぶくらいだよ。山の土は軟らかいので痛くないから。やってみよう。」ほぼその場足踏み状態でなんとか崖を1m位降りた。

「がんばって」の声がけに、少しずつ降りていった。崖の途中で待っている館長から「おい、こっちだ。上るんじゃなくて下りるんだ。」みんなと合流した後は里山の田畑を見ながら檜林に付いた。すでにお昼の時間になっていた。

2カ所に分かれて昼食を取った後は1時から檜林での活動となった。

メインの活動は今回も釘抜きだった。釘抜きに飽きた子達はターザンロープや木登り、シーソーで遊んだ。
空堀下りで勇気を出した1年生がターザンロープにやってきた。櫓の上に上ろうとしたので「こわくないか?」と声を掛けると「だいじょうぶ。へいき。」崖を降りたときの姿からは想像できないくらい元気だった。女の子たちも楽しそうにターザンロープで遊んだ。

中学年の女子がやりたそうに見ていたが参加しなかった。理由は高いところが怖いという。でもみんなと同じようにやってみたそうだった。危ないときは受け止めるから大丈夫と言うことを伝え、挑戦させた。「面白い!」このあとシーソーに乗ってキャーキャー楽しそうな声を出していた。釘抜きに夢中になる子どもたちもたくさんいた。どうにかして抜きたい、でも抜けない。やっと抜けたときの充実感がたまらない、そんなようだった。「すごい、やったじゃん。」そう言われたときの顔が素敵だった。

そうこうするうちに活動が終了した。バスまでの帰り道では釘抜きの楽しさやターザンロープの楽しさ、お弁当の楽しさまで話してくれた。3時半のバス出発に間に合わせたが、バスが来ない。故障したらしく、代行車が来るまで館長の質問に答えるなどしながらバスを待った。活動中声を掛けられなかった子どもたちとも話ができて寒かったがよい機会だったと思う。

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