児童館プロジェクト 平成27年度以降

令和5年度 SOAT×児童館協働プロジェクト 6/17榴岡児童館「坪沼自然体験ワークショップ/蛍観察」開催

開催日時:2023年6月17日(土)14:30~20:30
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:榴岡児童館 児童19名(3年生)保護者(見守り隊)2名 職員3名
講師:齋正弘(元宮城県美術館 教育普及部長・SOAT理事/金属彫刻家)
サポート:SOAT2名

令和5年度SOAT×児童館協働プロジェクト開催では、子どもの育成支援活動と共に職員の育成研修の実践を行い、プロジェクトの継承を図ることとします。

活動内容詳細:
バスから降りてきた3年生は皆、なんとなくはしゃいでいる雰囲気を感じた。今日は蛍の観察があり、夜の活動があるのでテンションがマックスのようだった。2度目、3度目の参加者は初めて参加の友達に解説があった。あそこから草ぼうぼうのところを行くよ、階段は大変だからね、等々。

神楽殿グループと社務所グループに分かれると多際よく探検の準備を済ませ、齋じいのところへ集合した。

一通り神社の札名を聞いた後、職員に齋じいは杖を渡した。

裏山から根添館跡の説明、崖下りと、職員が齋じいの代わりとなって子どもたちの活動をサポートした。この日は30度超えの猛暑日。水分摂取に気をつけながら子どもたちは元気に炎天下の畦道を歩いた。

檜林の中に入るなり「気持ちいい」。林の中は風が渡り、ひんやりしていた。

街中での生活しか知らない子どもたちには自然の素晴らしさを体験するよい機会となったと感じた。林の中ではそれぞれが好きな遊びをした。ターザンロープ、一本橋、ハウスの修繕、のこぎりや釘打ちなど、思い思いの遊びを楽しんだ。

太陽が沈みかけた頃、夕飯を食べ提灯作りの活動となった。何を描いたらいいか戸惑う子もいたが、そういう子にとっては「考える」という貴重な機会となった。学校では「考える」=あるはずの答えを探索する活動だが、元から答えのないものを考えるというのはとても大切なことだ。

子どもたちはマイ・ランタンを作り終えた頃には外は真っ暗になっていた。「さぁ。外に出るよ。提灯のライトをつけて。」一斉にライトをつけると「きれいだ。」という声が子どもたちの間から聞こえた。

齋じいは神社の駐車場で待っていた。そこから蛍のいる場所へ暗い夜道を薄暗い提灯を頼りに歩いた。「星が見える。」と誰かが言った。街の中は夜でも明るいから気がつかなかった星の存在にも気づくことができてよかった。蛍もたくさん見ることができた。空を見ている子どもも多かった。

齋じいが「そろそろ帰るぞ」と声をかけたが子どもたちはまだ蛍や星を見ていたかったようで3回か4回齋じいは声をかけなければならなかった。子どもたちはマイ・ランタンを手に暗い畦道を歩きながらバスへと向かった。今日一日がいかに充実していたか、子どもたちの顔から判断できた。

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