
日時:2025年10月8日(水) 14:00~15:30
参加者:新田児童館 小学1年生 計14名 職員4名
講師:齋正弘(元宮城県美術館 教育普及部長・SOAT理事/金属彫刻家)
サポート:SOAT2名
活動内容:
子どもたちが砂場に集まると齋じいはスコップで大きな円を描いた。
砂場に半円、そこからはみ出して残りの半円を描いた。「ここを掘るぞ」その声で子どもたちは砂を掘り出した。
バケツに砂を入れてひっくり返し山の土台を作ったがそこから山作りには発展しなかった。
穴から小石が出てくると洗って置いておくように言われ、子どもたちはそのとおりにしていたが、どうも自分から遊びを見つけきれないようだった。
裸足になってもいいよ、といわれて何人か裸足になり「気持ちいい」と喜んだが、コロナ禍以降子どもたちは土や砂などに触れて遊ぶ経験が少なくなったようだ。子どもたちが砂を掘る様子を見て齋じいは活動内容を砂+水遊びに変更した。
館庭に川を作り、掘った穴を池にして水を流した。すると子どもたちの心のスイッチが入った。バケツやじょうろで水を汲み、池を作ったり何度も川に水を流し入れ、館庭の端まで川の水を流そうと挑戦した。裸足で池に入る子どもが出てきて、いつの間にか池に下半身を沈めたり、泥水を体にかけ始めたり。
児童館の職員もこの日だけは子どもが泥だらけになって遊ぶことを覚悟していた。家でも学校でも、どこでもやれない泥水遊びを子どもたちは目一杯やり遂げた。
こんな遊びは2度とできないということを子どもたちは知っている。きっと大人になったとき楽しかったこの日を思い出してくれるに違いない。
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