にじいろぱれっと

にじいろぱれっとinそあとの庭「国立東京学芸大学×児童館×SOATコラボレーション企画」

SOAT・にじいろぱれっと
3・11東日本大震災で精神的なストレスを抱えた子どもたちの心のケアと被災地の未来を担う子どもたちの育成に大切な支援をアートワークショップ実施で行う活動。

3.11当時、避難所や仮設住宅での暮らしを余儀なくされた地域の人たちは、精神的に非常に大きなストレスを抱えており、心のケアが必要な状態でした。
SOATの「にじいろぱれっと」は、活動の初段階として、まず良好な関係の構築を目指し、学生ボランティアを派遣して、ストレス発散の機会を併せて提供するべく、身体を動かすコミュニケーション活動を推進し、心の交流の構築からアートに楽しんで取り組めるよう配慮し、活動内容も粘土や貼り絵といった、子供達の感性を刺激する五感を駆使する立体造形等も考慮。
連携団体や参加ボランティアの美術学生および専門知識のあるスタッフとの協力体制により、柔軟性と機動性に富んだ実践的プログラムの実施を目指し、発表会やとりまとめ本の製作、モニュメント制作などをひとつの集大成とし活動。
現在も活動を行っているのは、予測以上に被災地の復興が困難であり、継続する事でその成果と効果を図る。

【前日準備】
7月15日(金)
SOAT連携協力団体、大学生ほか10名がそあとの庭にてミーティング、前日準備。
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開催日:2016年7月16日(土)晴れ
時間:10:30~15:30
場所:そあとの庭
参加協力:榴岡児童館・新田児童館(親子53名・職員6名)
企画協力・協賛:東京学芸大学美術分野・㈱日清製粉グループ本社
食育講師:大畑伸幸(ネイチャーキッズ寺子屋)
WS指導: 花澤 洋太(東京学芸大学美術分野准教授)石井 壽郎(東京学芸大学美術分野准教授) 桐山 卓也(東京学芸大学付属竹早小学校教員)山田 猛(東京学芸大学付属竹早中学校教員)
東京学芸大学生6名/田中咲也子、早川みはる、川上由真、遠山彩夏、 菊川天照、中島 悠美
SOATスタッフ 4名:藤原久美子、小川牧、佐藤晴香、石森ももこ

10:00 参加者到着
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10:30 「ネイチャーキッズ寺子屋/ペットボトルでミニピザづくり」開始!
午前はピザ作りから学ぶ食育ワークショップを行いました。
子ども達は保護者と一緒にペットボトルに必要な食材を入れ、そのボトルを振ったり、服の中に入れて踊ったり走ったりと遊びながら温め、生地を発酵させます。
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時々様子を見ては「ペットボトルがパンパンになってきたよ!」「大きくなってる!」と発酵で膨らんだ生地にワクワクも膨らみます。
子ども達が遊んでいる間に大人はお勉強会。
「弁当の日」という取り組みから食育の大切さを学び、皆さんスライド写真を見ながら先生のお話に真剣に耳を傾けていました。
30分ほど経って発酵の終わったペットボトルの蓋を開けると、「ポン!」という音と共ににゅるにゅる~!と勢いよく中身の生地が出てきて、「わぁー、面白い!」「びっくりした!」と子どもも大人も大盛り上がり。
その生地を伸ばして丸や好きな形に形成して、ピザソースやコーンなどを自由にトッピングして、ホットプレートで焼いて、ピザの完成。
ふっくら焼きあがった自分のピザを食べた皆さんは声を揃えて「美味しい!!」と、見ている方まで嬉しくなる満面の笑顔でピザを頬張り、手が止まりません。
「すごい、上手に焼けたね。本当に美味しい!」「家でも焼いてみようね。」という親子の会話もあり、しくみを学びながら親子一緒に行ったこのピザ作りはとても良い体験となったようでした。IMG_9213IMG_9221IMG_9240IMG_9217IMG_9237SOAT008

12:30 昼食
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13:30 東京学芸大学/児童館共同制作「くっつけて空間」ワークショップ」開始!
内容:
東京学芸大学美術分野准教授、附属小、中学校の教授たちの専門知識で企画されたカリキュラムを使い同大学生、SOATスタッフなど専門知識を持つサポーターで実施するアートワークショップに日清製粉グループの食育分野の専門家が、加わり「そあとの庭」でしかできない活動を実施する。母子家庭や共稼ぎで普段親子の時間が少ない児童館に通う子どもたちや遊び場所が限られている3・11の津波による被災地の子どもたちが、参加することでの心のケアと子どもの育成、家族のコミュニケーションを図る。
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午後は美術系大学教員と学生と一緒に造形活動を行いました。
最初にみんなでお庭の外を探検!
学生がリードしながら、普段は入らないような道を通り、「あ、変なきのこがあるよ!」「これなんだか知ってる?」「この稲はこれからお米になるんだよ。」など子どもたちは学生やお父さん・お母さんとのコミュニケーションを取りながら歩いていきます。
自然に囲まれながら「「ヤッホー!!!」」と叫びはしゃぐ子どもたちを見て、お母さんたちも「思い切り声を出してはしゃげる場所で良いね。」「普段とは違う雰囲気も良いね。」と嬉しそう。
お庭に戻り、見つけた枝や笹の葉、ビニール紐などそれぞれに興味のある色々な素材を使い、自由に形にしていきます。
先生や学生は「どんな使い方が出来るかな?」「こうしてみたら面白いかも!」など創造性の膨らむ声掛けをしながら子どもと同じ目線で一緒に造形を楽しんでいました。
最後は大きな木を庭の真ん中に運んで、「木の再生をしよう!」。
周りに葉っぱや作ったものを並べ、色々な場所にカラフルなビニールひもを引っ掻けて、お庭全体が素敵なアート空間になりました。
「楽しかった~!」「また来たいです。」等の感想をいただき、子どもはもちろん大人も普段とは違ったリラックスした雰囲気で楽しい時間を過ごせていたようでした
15:30 終了
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【参加大学生からの感想】
・子どもはとても敏感で、自分が本気で向き合うと子どももしっかりやってくれるし、手を抜くとすぐバレる。一緒に遊んで仲良くなった子が、作ったピザを分けてくれたのが嬉しかった。
また、「イースト菌」という言葉を遊びの中に取り入れながら楽しく覚えることが出来たと思う。
・教える側として子どもと活動してみて、自分が子どもの頃に先生に対して思っていた事と、大人としての実際の感覚を比べる事が出来た。
・参加人数が多かったので、ブランコや坂など少し危ない個所には特に気を配って目が行き届くようにする必要があると思った。
・自然の中で長い時間のびのびと遊べる環境は良いなと思った。みんなで庭の周りを探検した事も良かった。そこで材料を集めるというこちらの狙いとは結果的に少し異なったが、それぞれに色々な発見をして楽しみ交流も出来た。
・もっと自然を生かせると良かった。
・3歳くらいの子どもも、周りの真似をして自分から積極的にハサミを使い制作しようとしていた。子どもの制作をどこまで手伝うべきかは悩んだ。スズランテープを最初は手で裂けなかった子が何回もやるうちにうまく裂けるようになるなど成長の様子が見られたのは良かった。
作品展示期間:7月28日(木)~8月9日(火)
Art Galleryそあとの庭2Fギャラリーにて展示
第三弾チラシ(最終)

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