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岩手県児童館・放課後児童クラブ協議会 実技研修会~新聞紙を使った造形あそび~事業報告

開催日:2018年9月25日(火)
開催時間:9:45~12:00
開催場所:ふれあいランド岩手 1階ふれあいホール(岩手県盛岡市三本柳8-1-3)
受講者:60名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポート:SOAT 藤原久美子、佐藤晴香
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岩手県内の児童館・放課後児童クラブの職員を対象に開催された実技講習会で、齋正弘氏が講師となり、新聞紙を使った造形あそびの実践を行いました。
「新聞紙を天井まで届かせる」というお題が出され、高い所で7~8mはありそうな会場の天井を見上げた参加者は、一瞬驚いた表情を見せます。
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始めに新聞紙を折る、巻く、などの基本の造形によって、それぞれどのような強度が得られるのかを一緒に確認し、その特徴をふまえて参加者は各自で方法を考え、お題に挑みました。
複数人で相談しながら協力して作るチームもあれば、1人で自分のイメージを黙々と作り上げている方もいました。
もちろんすぐにイメージ通りにはいかず、やってみてわかる事もたくさんあります。失敗しては原因を考えながら、「こうすると立つんじゃないかな?」「ここが弱いから補強しよう」などと試行錯誤を繰り返しました。
そのうち一番最初にお題を達成した方が現れ、その方法を見た周りの方は「え、そんな方法も良いの?」と驚きながら、〝固定概念にとらわれない自由な発想で考える″という事に気付きます。
その後は数組が新聞紙を天井の高さまで届かせる事ができ、達成できなかった方も良い所までは出来ていたり、それぞれの作品に創意工夫がたくさん見えていました。
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その後は作った作品を壊して、新聞紙を細かく裂く作業を行います。そうして出来上がった新聞紙の山を集めて両手で抱え、一斉に空中に高く投げると、大量の紙のシャワーが自分達に降りそそぎます。
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「うわー!」「楽しい!」と会場には笑いがこぼれ、視覚的な面白さや感覚的な気持ち良さを全身で体感しました。
最後に全ての紙屑を袋にぎゅうぎゅうに詰めてまとめ、遊びの延長で会場を掃除して終了です。
参加者からは「雨の日はこういう活動をしてみたいね。」「子どもはこれをやったら絶対楽しいし為になると思う。」などの声が聞かれ、さっそく自分の職場で実践する構想が浮かんでいるようでした。
児童館・放課後児童クラブは、子ども達が学校では学びきれない大切な事を学ぶことができる場所です。
今回の造形あそびを通して五感を使ったさまざまな学びが体験出来た参加者の皆さんは、きっとそれぞれの場所で子どもたちを豊かにする活動にいっそう取り組んでくれることと思います。

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