9月27日(木)
開催時間:11:00~14:00
開催場所:こども∞感ぱにー黄金浜ちびっこあそび場
参加:地域住民16名(大人10名、子ども7名)
指導:SOAT 藤原久美子、渡邊廣一
東北生活文化大学教授 森敏美
協力:NPO法人こども∞感ぱにー
木端材協賛:株式会社アクタス、株式会社アカセ木工
<活動の様子>
世代を超えた交流と男性高齢者の参加を狙いつつ設定した積木プロジェクトの1回目を行いました。朝からの雨で、どれくらいの参加があるのか多少の不安の中、ワークショップはスタートしましたが、小さなお子さんに傘を差しながら6名のママたちと4名の高齢者が集合してくれました。 高齢者の方々は目の前のテーブルに用意された布やすりと木片を見るなり、挨拶もそこそこに木片を削り始めました。「軍手とマスクをしてください。」とお願いすると、「俺はマスクいらねぇ。息できなくなっから。」「私は軍手、片方でいいよ。」といった会話がスタートしました。
参加していただいた高齢者の方につられるように若いママたちも積木削りに加わりました。いつの間にか、連れてきたお子さん達も見よう見まねで積木削りに参加していました。家に帰ればおじいさん、おばあさんの方々は気軽に初めて出会う子どもたちに声を掛けたり、ママたちとの会話に話が弾んだようです。
いつの間にか話は震災時の状況や体験談になり、震災後この地に縁があってすむようになったママたちも地域の置かれた状況を知るきっかけができたようです。そういう意味でも今回の積木プロジェクトは世代を超えた、内容のある交流になったと思いました。 また、地域の方々とお昼ご飯を一緒にするというSOATとしては貴重な機会もありました。
14:00~15:00 片付け、振り返りミーティング
・大雨の中でも参加者がいてくださり良かった。
・次回、開催告知のしかたの工夫が必要。
・地域の交流にはつながった。
作成者アーカイブ: SOAT
9月26日宮城県石巻市・講師育成講座ステップ②「針を使わないお買い物バッグ」
9月26日(水)
場所:石巻市北上保険医療センター「ひまわり」
講師:武山さん、伊勢さん、
指導サポート SOAT:藤原・渡邊・千田教子
布端材協賛:株式会社アクタス
参加者11名
9:00~10:00
事前準備の確認(布の裁断と折線のアイロン掛けまで)
講座の進め方を確認
10:00~11:30
講座の説明全員が完成させました。
アップリケなども用意したので飾り付も楽しそうに個性あふれる作品が出来上がっていた。
参加者の声
・楽しい!テレビで見たことがあったので興味があったがのりのつけ方やアイロンの温度の加減が難しいことがわかった。
・家では出来上がらせることがなかなか出来なかったのでこのように完成して使えるものができることがとても嬉しかった。
・作りやすく準備もしてくれていたし、説明もわかりやすくとてもよかった。
11:30~12:30片付け・反省会
講師がオリジナルで用意した持ち手順見本を利用して分かりやすく説明が出来た。
担当講師の声
・緊張しすぎてしまったが全員が出来上がってよかった。アップリケやフェルトでかざる作業の時間が多く取れたのでとても楽しんで作っていただけたようでよかった。準備は大変だったがやって良かった。
9月21日宮城県石巻市・講師育成講座ステップ②「針を使わないお買い物バッグ」
9月21日(金)
場所:渡波子育て支援センター
講師:新井さん・雁部さん サポート2名 職員2名
指導サポート SOAT:藤原・渡邊・千田教子
布端材協賛:株式会社アクタス
参加者11名
9:00~10:00
事前準備の確認(布の裁断と折線のアイロン掛けまで)
講座の進め方を確認
10:00~11:30「針を使わないお買い物バッグ作り」開催
講師から全体の進め方を説明。用意された材料の中からそれぞれの材料を選びオリジナルのお買い物バッグ作りを体験しました。
子供と一緒に作ったりこ殿の様子を見ながら全員が自分で作り上げた。アップリケなども用意したので飾り付も楽しそうにした様子でした。また、アイロン以外はお子さんと一緒の作業を行ってもボンドで行う作業なので不安なく行っている様子でした。
脇のボンドの位置が間違ったりした方もいたがうまく補修して皆が使えるバックができ思い思いに使う様子も見られました。
参加者の声
・準備をしっかりしていただいていたのでボンドの所からはじめれたので楽しく作ることができた。
・子供と一緒に作れる部分がありとてもよかった。
・ボンドで作れるのが楽しかった。
11:30~12:30片付け・反省会
担当講師の声
・人に教えることが初めてだったので緊張しすぎてしまった。参加者のみんなに伝える難しさがわかった。
・うまく伝えられなかったところがあったが全員が出来上がってよかった。
※次回開催準備の打ち合わせをして終了。
9月18日岩手県大槌町・講師育成講座ステップ②「裂き織り活用(応用編)」
9月18日(火)「裂き織りを楽しもう」
会場:源水集会所
講師:山崎幸子さん、鳩岡麻里子さん、
サポート:元持さん、堀合さん、他2名、
講師指導サポートSOAT:千田、藤原、渡邊
参加者7名
協力:NPO法人つどい
布端材協賛:株式会社アクタス
9:30~12:00 準備作業、打ち合わせ
裂き織り機、縦糸はり。裂き織りの確認。マット布事前確認。
13:00~15:00「裂き織り・ランチョンマット作り」
参加者は、はじめてのさき織りしたが、講師やサポートのアドバイスがわかりやすかったのとサイズの見本となるガイドを使い全員が時間さなく織り上げることが出来た。
織りあげた裂き織りを使ってのランチョマット作りでは、作り方の説明をひと通りしてから布用ボンドを使いさき織りを自分好みの位置に貼り付けて完成させた。
出来上がったランチョマットでお茶っ子タイムをして談笑!
参加者の声
・自分が参加者で最高齢だが楽しく作ることができた。
・家にいるだけではなくこのような集まりがあるとおしゃべりしながら楽しい時間が遅れることが嬉しい。
・出来上がったランチョマットでお茶が飲めて嬉しい。でも、もったいなくて家で使えない。
・ものづくりは好きなのでまた行って欲しい。
講師・受講者の声
事前準備では、細かく打ち合わせをしていたのでマンツーマンでサポートでき大きな間違えもなくオリジナルの裂き織りを仕上げることが出来た。仕上がったランチョマットを使ってお茶の時間を作ることで交流の時間を楽しんでもらうことが出来た。今回の講師は、「緊張して昨夜はしっかりねることができなかった。」と緊張気味でしたが参加者の顔を見ると優しく声がけ。普段から慕われている様子を垣間見ることが出来た。教え方も全体に目を配っていた。
9月13日福島県本宮市・講師育成講座ステップ②「布ランプシェード作り」
9月13日(木)「布のランプシェード作り」
会場:桝形団地内集会所
講師:原田さん、 若松さん(桝形地区自治会長)、
サポート:浪江町社会福祉協議会2名、みんぷく郡山 2名
講師指導サポートSOAT:藤原、渡邊、佐藤、
参加者:17名
協力:本宮市社会福祉協議会、みんぷく郡山
布端材協賛:株式会社アクタス
9:00~10:00 準備作業、進行の打ち合わせ
10:00~12:00
はじめに布ランプシェードのサンプルを明るい場所と暗い場所の両方で見て、ライトによる見え方の違いと、作品へのイメージをつかんでもらいました。
土台の組み立てでは、プラ板を貼り合わせるなど一人では難しい作業は隣同士で協力して行いました。
その後は色々な種類の布を手に取って好きな生地を選び、両面テープやボンドを使って土台に貼り付け、自由にシェード部分のデザインを行いました。
スタッフや参加者同士の会話を楽しみながら、時間ぎりぎりまで熱心に制作に取り組んでいました。
完成後はライトアップした作品を皆で囲み、制作者一人一人の工夫や思いに触れた講師のコメントを受け、それぞれに個性の現れた作品と和やかな雰囲気を共有して楽しむことが出来ました。
参加者からの声
・イメージ通りに作るのは難しかったが、楽しかった!
・もっと時間を掛けて作り足したい。
・被災したふるさとをテーマにして作った。うまく表現できた。
12:30振り返りミーティング
・準備作業で布端切れを参加者が選びやすい大きさにカットしておいたので扱いやすくスムーズに制作が出来た。
・プラ板ダンのカット作業が難しかった。
・全体の流れを見ながら時間内に終わることが出来た。
・完成後のコメントが難しかった。
大戸浜地区・「ペーパークイリングのメッセージカード作り」
開催日:2018年9月16日(日)
開催時間:9:30~11:45
開催場所:福島県新地町 大戸浜コミュニティセンター
参加:地域住民11名(大人10名、子ども1名)
指導:SOAT 藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、高橋州子
細長い紙をクルクルと巻いて色々な形を作り、それらのパーツを組みあわせて模様を表現する「ペーパークイリング」の技法を使ったメッセージカード作りを行いました。
最初に基本の巻き方(2種類の丸の作り方)を大戸浜の方々と一緒にやってみました。出来上がった丸を指で変形させたり、紙の色や大きさを変える事で多様なパーツができる事を説明し、その後は見本を参考にしながらそれぞれの作品作りに取り組みました。
皆さんペーパークイリングは初めてという事でしたが、一度コツをつかむとどんどん手が進み、作りたい作品のイメージに合わせたパーツがすぐに作れるようになりました。出来上がった作品にはトンボやリスなど秋らしい柄や、場所や季節を問わずに飾れるお花の柄が多く見られました。
途中のお茶っこ休憩では参加者の方の手作りのお餅もごちそうになり、ほっと一息。
参加者同士の会話を楽しみながらも自分の世界に入って集中して作業を進めることができました。参加者の中には、台紙が1枚では足りずに別なデザインで2枚目、3枚目にも取り組んだ方もいました。家に帰ってもやりたいという方や、今日参加できなかった人に教えてあげたいという方もいて、材料を持って帰るなど、ペーパークイリングを気に入っていただけたようでした。
参加者の声
「色々な形に変わるのが面白かった。たかが紙、でも心が開ける感じでとても良かった。」
「色合いを自分で考えたりするのが面白かった。」「今までは(自分は家で)ずっと編み物ばかりだったけれど、今度はこれ(ペーパークイリング)でも色々作ってみたい。」など、創意工夫をしながら手を動かして物を作る事の楽しさを体感できたようでした。
また、物作りを通してコミュニケーションの場にもなっていたようで、「皆さんと和気あいあいと作れた事が楽しかった。」「普段、月に1度だけみんなで集まる時には、お茶を飲んでおしゃべりするだけ。こうやって何か作りながら楽しめるのはとても良い。」という感想も聞かれました。
H30年度児童館協働プロジェクト・坪沼自然探検WS/9月15日新田児童館
開催日時:9月15日10:00~15:00
場 所:坪沼八幡神社周辺
参加者数:児童37名 職員5名
講師:齋正弘
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
活動内容詳細:
天気は曇り空だったが、活動には最適な気温で開催された。
坪沼にやってきた子どもたちは、バスから降りた時には少し眠そうな顔をしていたが、少し歩いて川沿いの道に入ると、元気いっぱいになっていた。
道中に生えていた草の実(オナモミ)に子どもたちは夢中になり、服のいろんな場所につけては笑いが起こっていた。草の実がくっつく素材とくっつかない素材の違いも学んだようだった。恒例の神社の長い石段が見えてくると「登りたくない。」「また上るのかー。」と苦笑いする子どもたちだったが、息を切らしながらも声を掛け合い、頂上までたどり着いた。
社務所に荷物を置き、齋さんといっしょに神様へ挨拶をして探検へ出発した。
林の中を列になって進んでいくと、目線の低い子どもたちは草木の根本に生えた沢山のキノコを発見した。「ここにあるよ。」「さっきは白で次のは黒、次は赤いキノコだ。」と足元を見まわして見つけるたびに教えてくれた。「これは触るとかゆくなるからね。」と漆の木について職員さんが子どもたちに教えていると「これもそうだね。」とすぐに特徴を覚えて「これ漆だよ。触っちゃだめだよ。」と他の子に教える姿もあった。小さな葉っぱの裏についていたほんの小さい虫の卵を発見した子もいた。ただ歩くだけでなく、興味というアンテナを高く伸ばし、子どもたちの目線でしか発見できないものに沢山出会うことが出来た。
林を抜けて畑の間を通り、お城跡まで来ると、大きな栗の木にたくさん実がなっていた。子どもたちは「落ち栗」探しに夢中になった。栗の実の皮を手で取ることが出来ると知った子どもたちは「思ったより柔らかいんだね。」と小さな指先を使って皮むきに挑戦した。
道中ではコオロギやカマキリ、バッタなど多くの虫を発見しては「これはオンブバッタ。」「これはコカマキリだよ。」と知識を披露していた。特に男の子たちは草木の中に隠れた虫を探し、見つけるたびに大はしゃぎしていた。
少し早めにお昼休憩のため社務所にもどり、昼食をとった。昼食後はお米と野菜の観察日記をつるのに立候補者と共に出発した。
お米も野菜も良く育っていたので、絵を書く時には子どもたちは苦労したようだったが、「まっすぐの葉っぱもあるけど曲がったのもあるね。」「よく見ると色んな色があるよ。」と少し助言をした。すると「ほんとだ。茶色いところもある。」「葉っぱの先は黄色っぽいね。」と観察する目が変わり、稲の足元に隠れていた小さな葉や、葉っぱにとまっていた虫など、周りにも目が行き届くようになり、観察の面白さに気づいたようだった。
午後からはヒノキ林での活動を行った。ノコギリや釘打ち作業に挑戦する子や、木で作った遊具で遊ぶ子、虫探しに没頭する子と、子供たちはそれぞれの興味に応じて存分に楽しむことができた。
木登りの順番でもめていたグループもあったが、自分たちで作ったルールでなんとか解決したようだった。バッタをはじめて触った男の子がいたが「一匹触れたからもう大丈夫。」と虫探しグループの中でいつのまにか率先してバッタを探していた。
一日中曇りの天気だったが、子dも達は自分の中に眠っていた感性を生かし、遊びを創意工夫して楽しむことができたようだ。
「ペタペタペナントをつくろう!」
開催日:2018年9月16日
開催時間:11:00~16:00
参加者:5組8名
講師:岡沢幸(版画家) サポート:西村優衣子(SOAT)
三角の布を動物のステンシルや、色んな色の判子で飾り、世界に一つのお洒落なペナント作りを行った。
まず参加者はいくつかの動物のシルエットから自分の好きなものを選び、絵具を使ってステンシルを行った。
「大きいと絵具たくさん使うんだね。」「綺麗にできてるかな。」と少し恐る恐るだが丁寧に色をのせていった。ステンシルの台紙を外すとくっきりと綺麗な形が現れ、どの参加者も「すごく綺麗にできた。」と歓声を上げていた。
メインの動物が出来た後は、周りを三角のハンコで幾何学模様のように飾っていった。たくさんの色のインクを使って、じっくりと悩みながら配置していく人や、ランダムに思うままに配置する人など、それぞれの性格・個性がよく表れていた。
最後にリボンで飾りをつけて完成すると、「壁に飾ろう。」「簡単なのにこんなに素敵になるんだね。」と笑顔で作品を眺めながら語った。
9月7日福島県郡山市・講師育成講座「布ぞうり作り」ステップ②
9月7日(金)
開催場所:鶴見坦団地集会所
講師:遠藤さん、サポート紺野さん、吉田さん(みんぷく郡山)
指導サポート:千田教子(布小物・パッチワーク作家)
SOAT:藤原、渡邊、
参加者:5名
協力:NPO法人みんぷく郡山
布端材協賛:株式会社アクタス
内容:
9:00~10:00 開催準備、打ち合わせ、
講師育成講座ステップ①受講を参考に受講者が開催準備したものの確認。
ワークショップの進め方の確認。会場準備他、確認。
10:00~15:00(休憩1時間) 「布ぞうり作り」
10:00~12:00
講師から布ぞうりの作り方などを説明。
片足分を仕上げる。
13:00~15:00
片足分を仕上げて完成。感想と質疑を行いました。
参加者の声
・作って見たかったので覚えられて嬉しい。
・難しかったが分かりやすく教えてもらい完成できて嬉しい。
・家でも練習して自分で作れるように頑張りたい。
・自分で作れたので嬉しい。早速使います。
・丁寧に教えて頂いたので仕上げることが出来た。嬉しい。
15:00~15:30 振り返りミーティング
・全体的に手順の多い布ぞうり作りを初めて行うにはちょうど良い参加人数でした。
・手順よくわかりやすく手元の順番を教えていたので全員が時間内に完成することが出来た。
・講師があらかじめ用意していたつま先の部分も追加で教えることが出来、参加者も満足していた。
9月5日福島県郡山市・講師育成講座「針を使わないお買い物バック作り」ステップ②
9月5日(水)
開催場所:守山駅西団地集会所
講師:鈴木さん、佐藤さん(みんぷく郡山)、サポート2名
指導サポート:千田教子(布小物・パッチワーク作家)
SOAT:藤原、渡邊、
参加者:12名
協力:NPO法人みんぷく郡山
布端材協賛:株式会社アクタス
内容:
12:00~13:30 開催準備、打ち合わせ、
講師育成講座ステップ①受講を参考に受講者が開催準備したものの確認。ワークショップの進め方の確認。会場準備他、確認。
13:30~16:00 「針を使わないバッグ作り」
講師から製図の作り方、持ち手の作り方などを説明。
参加者は、一人一づつ製図。持ち手にアイロンかけ、布用ボンドを使いそれぞれに仕上げることが出来た。
参加者の声
・手芸というより工作のようにしてできたので不思議だったが楽しかった。
・最初は、面倒だと思ったが完成できたので嬉しい。
・布用ボンドだけで?と思ったが出来上がったので良かった。
・財布を入れて買い物に持っていけるので嬉しい。
・しっかり覚えてまた作りたい。
16:00~16:30 後片付け、振り返りミーティング
H30年度児童館協働プロジェクト・坪沼自然探検WS/9月1日成田・成田東小学校児童クラブ
開催日時:9月1日10:00~15:00
場 所:坪沼八幡神社周辺
参加者数:児童23名 職員8名
講師:齋正弘
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
活動内容詳細:
この日は、あいにくの天気だったが、幸運にも子どもたちが到着し、活動が開始されると雨は上がった。曇り空のおかげで厳しい暑さになることもなく活動を行うことが出来た。
雨があがったので川沿いの道を歩くことになった。子どもたちは気になるものは止まって観察したり、児童館職員やSOATスタッフとの会話を楽しみながらゆっくり歩いた。活動は恒例になりつつある階段上りから始まった。「今日も石段登るのかな。」「えー。」という声が何人かから出ると「もちろん登るでしょ。」と元気に意気込む姿もあった。「橋は渡りたいけど階段は嫌だな。」と石段到着までずっと話していた子も石段途中で休みながら、てっぺんまで到着した。
社務所に荷物を置き、ひと休憩の後、裏山歩きの準備をして齋さんの元へ集合した。齋さんからのお話を聞いてみんなで神様に挨拶をした後、林探検を開始した。連日の雨で草木がよく伸びていた為、何人かは渋々列について行ったが、いざ入ってからは林の体験を楽しんでいた。「何かの音がした気がする。」と周囲に耳を澄ませたり、「足元見てないと転んじゃいそう。」と真剣な顔で一歩一歩進む姿があった。林を抜けると「やったー。」「抜けたね。」と笑顔で喜んだ。
林を抜けて畑の間の道へと進むと「あのナスながーい。」「トマトいっぱいだ。」と畑の野菜を見て歓声を上げたり、水たまりではしゃいだりしながらの散策が続き、やがてお城(根添館)の跡地に到着した。ソバの花が一面に咲いた広場で、齋さんから当時の人がお城やお堀をどうやって作ったかという話を聞いた。「鉄がないから骨を使って掘ったんだよ。動物の肩の骨なんかを使ったんだ。」と近くにいた子どもの肩に触れると、子どもたちは自分の肩をつかんで骨の形を確認していた。
城跡からまた畑脇の道を進むとたくさんのコオロギが飛び跳ねると「コオロギだ。」と喜んだ。しかし子どもたちは虫が怖いのか、中々手を伸ばせないでいた。一匹のコオロギをひょいっと捕まえて子どもたちに見せてあげると、急に勇気が湧いたのか、先ほどとは違ってすぐにコオロギを捕まえることが出来た。捕まえて観察したらその場に放し、また少し進んでは別のコオロギを追いかけた。
ヒノキ林に到着すると、手作り遊具や木登りをして遊び始めた。
丸太渡りやブランコ、ロープ登りの他にも、カエルやバッタ探しに奮闘した。カエルは沢山見つかったが、生い茂る草地に逃げられて思ったようには捕まえられず「すごく速い。」「全然捕まらない。」と3,4人でいつまでも逃げた一匹を追いかけていた。「草むらに逃げられたら見失うね。」と言うと「そうだ、草むらじゃないほうに行くようにすればいいんだ。」「こっちから行くからみんなはそっちからきて。」と、友達同士で考えながら諦めずに頑張った。その甲斐あって、やっと一匹を捕まえる事に成功し、捕まえたことを嬉しそうに報告して回っていた。勿論捕まえたカエルは元の場所に戻し、午前の活動は終了した。
社務所に戻りお昼ごはんを食べ始めると急に雨が強くなりはじめた。
観察日記を断念するかと話しているとそのうち雨は弱まり、観察担当に立候補した子どもたちと「今日はラッキーだね。」と笑いあった。
田んぼと畑にそれぞれ3人の子どもたちとSOATスタッフが向かい、よく育ったお米や畑一面に広がったサツマイモの葉っぱを描くのに苦労しながらも時間をかけて、丁寧に観察日記を書き終えることが出来た。
午後は14時から大根の種まきの活動があったが、それまでの時間ヒノキ林で再度活動を行った。男の子グループが自分たちの基地を作ると一致団結して枝を集めだすと、齋さんがはじめの基礎を手伝ってくれた。やり方を覚えた子どもたちは走り回って材料を集め、3人程が入れる”男子の基地”が出来上がった。時間がない中、力を合わせて基地を完成させ、男の子グループは大満足の様子だった。
大根の種まきの時間になると、あいにく雨脚が強くなり始めた。みんなで列になって畑に行き、農家さんと一緒に全員が種まきを順番に行った。雨の中の作業になってしまったが、こどもたちはしっかり種まきをしてこの日の活動は終了した。
帰り道も雨が降っていたが、全員雨合羽を持参していたので、無事にバスまでの道を歩いて行った。
雁小屋地区・「和紙のランプシェード作り」
開催日:2018年9月2日(日)
開催時間:10:00~12:00
開催場所:福島県新地町 雁小屋地区集会所
参加:地域住民17名(大人16名、子ども1名)
指導:SOAT 藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
日本の伝統工芸品である和紙を使ったランプシェード作りを開催しました。手すきの白い和紙に、マスキングテープや色付き和紙を貼ったり、ペンで直接絵を描いたりしてランプシェードのシェード部分を作りました。
最初は「センスないから苦手。」「どういうふうにしよう。」とデザインに迷う方もいましたが、透かしや模様の入った和紙、いろいろな色の和紙などを見ただけでも楽しそうでした。それらをちぎったり切ったりしているうちにイメージが湧いてきたようで、苦手だと言っていた参加者もどんどん自分の世界に夢中になっていきました。
今回は一つのテーブルに5~6人ずつ座っての作業でしたが、テーブル越しに話が弾み、しばらく会っていない方たちの再会の場ともなり、会場は笑いの絶えない賑やかな雰囲気となりました。
シェード部分のデザインが終わった方から組み立て作業を行いました。出来上がったばかりの和紙にしっかり折り目を付け、両端を両面テープで貼って筒状に形を整え、世界に一つだけのランプシェードを完成させました。
ワークショップの最後は暗くした部屋でマイ・ランプシェードの鑑賞会でした。「この部分がとても素敵!」「この柄、お洒落ですね!」など、参加者同士で作品を褒め合う言葉が自然に出ていました。ここでもたくさんの笑顔が見られ、素敵な活動は終了となりました。
参加者からの感想(一部)
「和紙をちぎるところがステキ!」
「色のちがう紙や和紙を合わせているのが楽しかった。」
「とても素敵にできた。皆さんのアドバイスもとても良かったです。出来た時の感動を毎日ランプをつけながら思い出しますね!」
「参加者同士の会話ができすばらしかった。」
「団地の人とスタッフの会話が楽しかった。」
「時々やってもらいたい。楽しく出来たので、又、ぜひ参加したい。」
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今後の課題としては広報を工夫してより多くの方にご参加いただけるようにすること、参加者との楽しい会話作りの工夫などがあります。自分らしい素敵な作品が作れた事や、制作を通して普段は少ない交流がたくさん出来た事は、参加者の皆さんにとって大変有意義な時間になったようです。