6月8日石巻市河南/講師育成講座ステップ①「針を使わない花びら巾着作り」

6月8日(金)
開催場所:宮城県石巻市河南子育て支援センター・パプラ
指導:千田教子(布・パッチワーク作家)
サポート:藤原、渡邊(SOAT)
布端材協賛:株式会社アクタス

受講者:10名
内容
10:00~11:30 ・講座の流れと全体説明
         ・材料と製図の作り方、製図実践
11:30~12:30  休憩
12:30~14:30 ・花びら巾着作り実践
         ・感想・質疑
14:30~15:30 ステップ⓶実践打ち合わせ

資料に添って説明しながら講座を行った。
・午前中は講座の説明、製図の作り方説明。
実際に方眼紙に製図をして各自1枚づつ型紙を作った。
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・午後は、花びら巾着作りの実践を行った。
布専用ボンドやアイロンの使い方の注意事項説明。
各自、1枚づつ針を使わない花びら巾着を作り終了した。
※飾りに使うヨーヨーキルトの作り方もレクチャーして飾り付けも楽しんでいただき、ステップ②の参考にしてもらった。
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参加者感想
・布用ボンドの使い方、アイロンのあて方が大事であることを理解した。
・洗濯ばさみをまち針の代わりに使用することで針の危険を避けて気軽に楽しくものづくりをすることが出来た。
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H30年度児童館協働プロジェクト・坪沼自然探検/蛍観察WS/6月16日榴岡児童館

開催日時:6月16日14:00~21:00
場  所:坪沼八幡神社周辺
参加者数:児童23名 保護者7名 職員4名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子

活動内容詳細:
あいにくの曇りと寒さの中開催された今年度初の蛍観察ワークショップ。
去年行われた観察から蛍が動き出す時間を想定し、今回から時間を更に遅くしたが、保護者も多数参加してくださったことで暗くなってからも子どもたち全員に目を配る余裕があり、安全に開催することができた。
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バスが到着して最初はおなじみの田んぼと川沿いの道を歩き、鳥居をくぐって石段を登る。寒さにも負けず、子どもたちは元気いっぱい。田んぼのオタマジャクシを数えたり、バッタやカエルを見つけて喜んだ。
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蛍観察は夜に行われる為、観察場所までは暗い道を歩く。道しるべとなる明かりをつける準備として、金槌を使いライトを掛けるために杭に釘打ちを行った。齋さんのお手本をしっかり見て学び、金槌を譲り合いながら全員が上手に釘打ちを終えた。
道にライトを設置する前にヒノキ林の中での自然体験が行われた。
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昨年から作っていた木のステージと別に、新しく遊具を作るという齋さん。今までに何度も体験してきた榴岡児童館の子供たちは、臆することなくノコギリや金槌を上手に使っていた。
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危険な使い方をしている子もいたが、危ないことを伝えると、友達の同じような場面を見かけた時には「それ危ないよ。こうするんだよ。」と他の子にも助言する姿が見られた。倒れた木を動かして幼虫を探したり、木の遊具で遊んだり、真剣な表情でノコギリで木を切ったりと、それぞれに充実した時間を送った。
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小休憩をはさみ、蛍観察に向けてライトの設置を行った。みんなが木槌を手に一本一本杭を打ち、ライト係の子どもが後ろからライトを掛けていく。杭打ちが終わって虫探しを始める子や、ライトがついているか一番後ろから確認してくれた子もいた。最後のライトを設置すると夜に蛍観察する場所までたどり着いた。「今日は寒いけど蛍出てくるかな。」と聞くと「出てこないと思う。」と子どもたちは笑いながら話していた。蛍も勿論楽しみにしていたが、蛍観察以外の自然体験も大いに楽しんでくれていた。
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来た道を戻り社務所に到着して17時頃からは少し早めの夕ご飯。食事後は担当の子どもたちとサツマイモ・枝豆・お米の苗の観察が行われた。絵は苦手という子もいたが、4年生ともなると観察力もそれを絵や言葉にする力も十分にあるので、こちらから助言をする前に多くのことに気付き、観察対象だけでなくその周りの環境や植物にも目を向け、楽しみながら書いていた。
18時からは子どもたちにとっては初めて聴く平家琵琶の演奏だった。那須与一の話を子どもたちに分かりやすい段取りで演奏してくれた為、子どもたちも内容をかみしめる様に静かに聴き入っていた。演奏の後は、当日の天気や気候状況で蛍が見れなかった時のために蛍のDVD鑑賞が行われた。
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映像がうまく再生されないというハプニングもあったが、子どもたちから笑いが起こったり感心する声や、驚く声などが絶えず、始終和やかに鑑賞した。
帰り支度をして、この日のメインイベントである蛍観察に出発。
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明るいうちにつけたライトが行く道に光り、子どもたちは「綺麗だね。」と喜び、夜の探検にわくわくしている様子だった。夜道も怖がらず、昼間と変わらない元気の良さで観察場所まで無事に到着した。予定より早く到着してしまった為、子どもたちと一緒にじっと周囲を観察し蛍を探した。子どもたちは大人がまだ暗さに目が慣れないうちに一匹目の蛍を発見した。その後も何匹か発見し、蛍の光の強さに感動する声があがった。小雨と寒さでたくさんは見られなかったが、数匹の蛍をじっと見て「光った、光った。」とはしゃぐ姿が見られた。
観察が終わり、帰りのバスへ乗った子どもたちは、満面の笑顔で手を振り帰路についた。
前年度とは内容が変わり、自然体験だけでなく様々なことを体験した濃い一日を子どもたちは余すことなく満喫したと思う。

H30年度児童館協働プロジェクト・訪問新聞WS/6月11日成田東小学校児童クラブ

開催日時:6月11日13:30~15:30
場  所:成田東小学校児童クラブ
参加者数:児童40名 職員2名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
活動内容詳細:
今年度第2回目の新聞紙ワークショップ。前回の新田児童館と同様に「新聞紙を天井まで届く高さにする。」という目標に向かって、それぞれのやり方で挑戦した。
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子供たちははじめ、大人たちが新聞紙を丸めて棒状にしている様子を不思議そうに眺めていた。「何を作ってるの。」「今日は何するの。」と興味津々で質問する子供たちに「新聞紙を天井まで届く高さにする」というこの日の目標を話すと、すぐそばの子供たちから少しずつ新聞紙を手に取りはじめた。
意気込んで新聞紙を広げたものの、どうすればよいか分からないという子が多く、新聞紙を丸めて棒状にする練習から始まった。
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一度一緒にやってみると、ほとんどの子はすぐに出来るようになり、一枚では弱いと分かると重ねる枚数を調整したり、巻く方向を変えてみたりとそれぞれに工夫が生まれていった。
自分で満足のいくように出来なかった子も「じゃあ僕は飾り付けするね。」と大人や他の子が作った棒に新聞紙やカラーテープを使って飾り付けの手伝いをし始めた。新聞紙の棒が作れるようになると、次は棒を繋げてどんどん長さを増やしていく。立てた状態で上に上に繋げていくチームと、寝かせて繋げた後に一気に立てようというチームがあった。
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セロテープを使ってみんなが作った新聞紙の棒をくっつけていく。しかし新聞紙を天井まで届く高さにするのは大人でも難しい。「あともう少し。」とわくわくしながら次に繋げる新聞紙の棒を作る子どもたちをよそに、長く高くなった新聞紙タワーのいくつかは弱い部分からぽっきり折れてしまった。
しかし子どもたちにとっては倒れることもおもしろい。笑いが起こり「ここが弱いから補強しよう。」とやる気も大きくなった。天井に届かせる方法はタワーを作るだけではなく、中には壁に添わせてテープで貼り付けた子どもたちもいた。それぞれのやり方でほとんどの新聞紙タワーは天井に到達した。
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タワー制作の途中、新聞紙で剣を作る子が現れると何人かは真似をして剣を作ったり、魔法の杖を作ったりする子たちも出てきたりして、同じ新聞紙という素材を巻いて棒状にするというヒントから発想を膨らませ、欲しいものやその場にない遊び道具を自分たちで作り出していった。
片付けの時間になると新聞紙タワー作りと同じように、わいわいみんなで楽しく新聞紙を集め、部屋はすぐに元通りになった。新聞紙タワーが最後までうまく立たなかった子たちは「やり方はわかったから次は絶対完成させたい。」とあきらめずまた挑戦したいことを伝えてくれた。

「デコキャンドルを作ろう!」

開催日:2018年6月24日(日)
開催時間:11:00~15:00
開催場所:TBCハウジングステーション仙台駅東口
参加者:18名
講師:はまちひろ(アーティスト)
サポート:SOAT 佐藤晴香
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粘土のように造形できるキャンドルシートを使って、オリジナルのキャンドル作りを開催しました。
手の熱で柔らかくしたキャンドルシートをこねて好きな形にして、白くて丸いベースのキャンドルに貼り付けてデザインをしていきます。
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小さなお子さんは親子で一緒に、小学生の兄弟はお互いの作品に刺激を受けながら、大人の参加者は自分のイメージに向かって集中して取り組むなど、それぞれのペースで楽しんでいました。
粘土のように好きな色を混ぜて作る事ができるので、「全部の色を混ぜたらどうなるかな?!」と色作りに夢中になるお子さんもいました。
キャンドルが出来上がったら土台のコルクにも作品に合いそうな模様を描き、組み合わせて完成です。
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参加者からは
「楽しかった。参加出来て良かったです。」
「最初はイメージが湧かずどうなる事かと思いましたが、最後はちゃんと出来上がって嬉しいです。」
「ラメを入れたらまた違う印象になって、良い作品ができました。」
「集中したし、童心に返って楽しめました。」
等の感想がありました。
どの参加者も飾って楽しみたいと、大切にお持ち帰りして終了となりました。

H30年度児童館協働プロジェクト・訪問新聞WS/6月6日新田児童館

開催日時:6月6日14:30~16:00
場  所:新田児童館・遊戯室
参加者数:児童75名 職員4名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
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活動内容詳細:
80名近くの子供が参加してくれた新聞紙ワークショップ。
はじめは出入口から何人かが覗き込んで少し照れくさそうに話していたが、数人が遊戯室に入ると他の子供たちもどんどん集まり、開始間もなく遊戯室は子供たちの楽しそうな姿でいっぱいになった。
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人数が多い今回、児童館職員は、はさみなどの道具が全員分はなかったので、そのやり繰りをしたり、子供たちの声に耳を傾けながら全体を見守っていた。
新聞紙を使って天井まで届く高さにしようというのが主な目標で、はじめは新聞紙を丸めて棒状にし、繋ぎ合わせていった。
しかしどんどん長くなるにつれ、強度の足りないところは折れてしまう。
「強くするにはどうしたらいいか。」と子供たちに聞くと「上からもう一度新聞紙を巻こう。」と挑戦してみたが、あまり効果は見られなかった。次に、もっとしっかり巻いた新聞紙を支え棒のようにくっつければいいかもしれないと気づくと、最初に巻いたものよりも細い棒を作った。
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けれど子供たちにとって紙をきっちりと巻くのはなかなか難しい作業だった。「できないからやってほしい。」という子がいたが、一緒にやりながら教えると一生懸命力を入れて最後まで巻くことが出来た。大きな紙を巻いて棒状にすること自体が初めての子供もいたようだった。巻きながら「結構力がいるから大変だ。」と言っていた子も最後まで巻き上げて、テープで止めた後に誇らしげに見せてくれた。
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遊戯室の入り口奥側では新聞紙で作ったボールや剣で遊ぶ子供たちも多く、「天井まで届く高さにしよう。」という目標に本気になって取り組み、汗だらけで丸めた新聞紙のボールを天井めがけて何度も投げていた。中には天井を諦めた子もいたが、思いっきり自由に身体を動かして遊ぶことができた。自分たちで考えた新しい遊び道具を作り出す子供も多く、新聞紙を丸めたボールにスズランテープの長い紐をつけて投げたり、天井まで届かせようと新聞紙を棒状にしている様子を見て、同じように新聞紙を巻いてそれを剣にしてみたり、中にはボールからヒントを得て動物のぬいぐるみを作った子供もいた。
誰かが作ったものを真似るだけではなく、色や飾りを変えるなどオリジナルの工夫をしていく、それを見たほかの子供がまた更に工夫をする。楽しみたい、もっと凄いものを作りたいという子供たちのパワーがとても感じられた時間であった。
ワークショップ終盤、天井まで届くことは出来なかったが、4・5mの長さになった新聞紙の棒は遊戯室の壁に貼り付けアーチ状にし、子供たちがそのアーチに新聞紙で飾り付けをした。
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終わりの時間になるとみんなで一斉に片付けをはじめ、遊戯室はすぐにもとの姿になった。子供たちは自分で作ったものを大事に持ちながら遊戯室を後にした。迎えに来たお母さんに「これ作ったんだよ。」と飛び跳ねながら報告する姿も見られた。
新聞紙とテープだけで、はじめの小さなヒントがあれば、そこからいろいろ考え、作り、それをまた進化(変化)させて楽しめたようだ。

H30年度児童館協働プロジェクト・坪沼自然探検WS/6月2日榴岡児童館

開催日時:6月2日10:00~15:30
場  所:坪沼八幡神社周辺
参加者数:児童30名 職員3名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子

活動内容詳細:
全日までは雨が降っていたが、当日は雲一つない快晴。榴岡児童館から1年生だけの参加だったため、炎天下の探検には心配もあったが、榴岡児童館の職員は坪沼探検の経験が多く、子供たちは皆長袖・長ズボン・帽子・水筒を忘れずに持参し、万全の体制で実施することが出来た。
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1年生のみの参加は初めての事だったが、子供の適応力の高さがよく表れていた。
森に入るのが 初めての子や、虫が苦手な子、午前の探検が始まって早い段階で帰りたいと言う子もいた。
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しかし、今まで体験したことのないヒノキ林など、自然の中で遊ぶことの魅力に気づいたようだった。
どの児童館でもそうだが、谷下りは子供たちがやみつきになる体験のひとつである。
「やりたくない。」と言って離れている子が必ずいるが、最後には全員が参加して「もう一度やりたい。」と駆け戻ってくる。
「怖いから最後に行く。」と言っていた子が、お昼休みの後に「谷下りまたしないの。」と聞く様子も見られた。
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午後は農家さんに教えてもらいながら枝豆の種まきを行った。
我先にと畑に入ろうとしていた子供たちも、農家さんから説明を受けると、話をよく聞いて丁寧に種まきをしていた。
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枝豆の観察日記では、土に埋める前の種の観察を子供二人が行った。
まだ字がうまく書けない子もいたが、周りの子供たちに手助けをしてもらいながら、種の特徴や大きさを絵と文章で記録してくれた。
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別の児童館の子供たちが植えた、サツマイモとお米の苗の観察も行われた。「やりたい。」と立候補するも、いざ紙と鉛筆を持つと何を書けばいいか戸惑って緊張してしまう子が多い。「葉っぱの大きさは、自分の手と比べてどれくらいか。」「何枚葉っぱがあるか。」など分かりやすく質問をしていくうちに少しずつ自分の考えを表現することが出来るようになった。
まわりの子供たちも助言したり一緒に観察してくれたので、どう書いたらよいかという緊張がほぐれ、アイディアに繋がる場面もあった。
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枝豆の種まきの後は、森の中で釘打ちやノコギリを体験した。
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初めて使う子ばかりだったが、教えられたことをすぐに覚えて、危ない使い方はせずに真剣に向き合っていた。1年生にとっては初めてのことばかりの一日だったが、体力の限界まで遊びつくした一日であった。

H30年度児童館協働プロジェクト・訪問砂場WS/5月29日成田小学校児童クラブ

開催日時:5月29日13:30~16:00
場  所:成田小学校裏公園
参加者数:児童56名 職員6名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子

活動内容詳細:
今回の砂場ワークショップは、児童館の裏手にある公園の砂場を借りて実施した。
開始直後は「砂場遊びはやりたくない。」など、つまらなそうにする子供や公園の遊具で遊ぶ子供が複数いたが、友達が盛り上がっている様子を見ているうちに自然と参加し、嫌がっていたのが嘘のように楽しむ姿を見せてくれた。
子供を自然に引き寄せていつの間にか活動を始めることが、砂場ワークショップの魅力と言える。
今回は日陰も少なく炎天下だったため、砂場の上にタープ(日よけ用の屋根)を張る作業から始まった。
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低学年生から高学年生までが力を合わせ、声を掛け合いながら作業し、砂場に日陰を作った。
齋さんが熊の落とし穴を作ると言うと、高学年生が率先して大きなシャベルで土を掘り始めた。
低学年生は小さなシャベルで高学年生に負けじと別の場所を掘り進めた。
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一度掘り始めると子供たちのやる気や集中力に毎度驚いてしまうが、それが砂場の魅力なのだろう。
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バケツやじょうろに水を汲んで掘った穴にどんどん入れて池を作りたかったようだが、砂なので水は底に浸み込んで消える。
するとまた水を汲んで穴に入れる。
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どの子も一生懸命水を汲む。公園の蛇口は2つしかなかったが、順番を守り横一列になり、横から入る子もいない。本当は誰よりも早く水を砂場に流したいはずなのに、整然と並んでいた。
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この姿には驚いた。

きっとお互いの立場を理解したり、尊重したりする心が育っているのだろう。
そういう意味では私たちスタッフにとっても印象深いワークショップとなった。

「レザーコサージュを作ろう!」

開催日:2018年5月27日(日)
開催時間:11:00~16:00
開催場所:TBCハウジングステーション仙台駅東口
参加者:10名
指導:SOAT 佐藤晴香、西村優衣子

レザー(本革)を使ったお花の形のコサージュ作りを行いました。
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まずは型抜きされた2枚の革を水で濡らして柔らかくし、圧を掛けて花びらの膨らみを付け、立体感を出していきます。
力の掛け方で色々な形に変えられるので、花びらの先を割ってみたり、つぼみのような形にしてみたりと、器用な参加者はオリジナルのアレンジも楽しんでいました。
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形が出来たらお好みでアクリル絵具で色を塗り、糸と接着剤でパーツをしっかり繋ぎ、コサージュの完成!
革細工は初挑戦という方がほとんどでしたが、色塗りも半分以上の方が取り組み、子どもらしい色遣いや華やかな色合い、こだわりのグラデーション模様など、それぞれに素敵なお花に仕上げる事が出来ました。
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参加者からの感想
「初めての体験だったので、色をつける所など加減が分からず少し大変だったが、何とか形になって良かった。」
「広告で見て気になって来ました。ちゃんと出来上がって嬉しいです。」
「楽しかった。こんな風に意外と簡単に作れるんだなと思った。」
など。

5月31日福島県本宮市/講師育成講座ステップ①「布ランプシェード作り」

5月31日(木)
会場:福島県本宮市 桝形団地内集会所
指導講師:佐藤晴香(SOAT)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、西村優衣子
協力:本宮市社会福祉協議会
布端材協賛:株式会社アクタス

受講者:10名
10:00~12:00 ・材料と作り方説明、土台制作
12:00~13:00 休憩
13:00~15:00 ・ランプシェード作り実践・講座の振り返り、質疑

午前の部では、講師が行う準備作業について説明。
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講座の概要、材料や作り方について詳しく説明し、土台作りを行った。
扱いなれない道具に戸惑う人もいたが、一つ一つ確認しながら丁寧に作業を進めた。

午後の部は、布ランプシェード作りの実践を行った。
あらかじめ用意した沢山の布の中から自分が使う布を選び土台に自由に切り貼りして、オリジナルのランプシェードを一人一つ完成させました。
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作業の途中で暗室を使用、ランプシェードに布を貼り光をあて出来栄えを確認しながら仕上げることで、見え方の違いを知ることが出来ました。
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作品完成後は、鑑賞会を行い作品の良いところや作った感想を共有しました。

5月25日岩手県大槌町/講師育成講座ステップ①「針を使わないお買い物バッグ作り」

5月25日10:00~16:00
場所:(旧)上田医院サロン
指導:千田教子(布小物・パッチワーク作家)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一
協力:NPO法人つどい
布端材協賛:株式会社アクタス

受講者10名
9:00~10:00  準備作業 打ち合わせ
10:00~12:00 講座の流れと全体説明
          材料と製図の作り方説明。製図実践
12:00~13:00 休憩
13:00~15:00 お買い物バッグ作り実践
          感想、質疑
15:00~16:00 裂き織り体験

資料に添って説明しながら講座を行った。
午前中は、講座の説明や製図の作り方製図を実際に方眼紙に製図をして各自1枚づつ型紙を作った。
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午後は、お買い物バッグの作り方の実践を行った。
持ち手の付け方の手順を図解にした資料を基に布を見せながらボンドを付ける位置を説明。
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ボンドの塗り方、アイロンの使い方など注意事項を少し大げさにアピール。ボンドの塗りすぎを防いだことにより作業も順調に進み全員が時間内に終わることが出来た。
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裂き織り体験は、次回「裂き織りの活用」開催の為に開催。初めて参加者もいて糸のかけ方、裂き織りの終わり方の確認をした。
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振り返り・感想:
布の重なりが厚い箇所のアイロンのあてる時間を少し長く工夫したことでしっかり仕上げることが出来た。
・午前中の製図は難しかったが、午後の実践は楽しかった。
・実際に利用できるバッグが完成してよかった。
・失敗してもいいと言われたので、しっかりと間違ったが出来上がって良かった。

H30年度児童館協働プロジェクト・訪問砂場WS/5月23日榴岡児童館

開催日時:5月23日 11:00~16:00
場  所:午前の部 榴岡児童館砂場/午後の部 榴岡小学校砂場
参加者数:午前の部/未就学児親子16組(33名)午後の部/児童53名 職員6名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子
活動内容詳細:
11:00~12:30 未就学児親子を対象にした午前の部
始まる前から砂場に駆け寄って遊ぶ子供たちがいたこともあって、開始すると同時に殆どの親子が自然に砂場遊びを始めた。
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はじめはみんな靴を履いたまま楽しんでいたが、砂の感触を楽しめるから裸足になったらどうだという大人たちの提案には、中々うなずかない子供たちだった。
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けれど一人が裸足になって遊び始めるとだんだん回りの子供たちも裸足になり、砂で足を埋めてみたり、泥の中で足をばたばたしたりと、汚れることも気にせず全身で砂場遊びを楽しんだ。
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14:00~16:00 午後は児童館の子供たちが自由に参加しての砂場ワークショップ。
6畳ほどの砂場に50人以上が集まった。
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開始してすぐに一番に参加した6年生が、大きいスコップを使って穴を大きく掘ってくれた。高学年生が一生懸命に砂場で何を作ろうとしてるのかと、下の学年の子たちは興味津々であった。
「落とし穴を掘っているみたい」「砂場の底はどこにあるかな」などと伝えると、子供たちはすぐに道具を手に全力で砂場を掘り始めた。
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はじめのうちはみんなが砂を掘る事に集中していたが、誰かが水を持ってくると真似して水を運ぶ子供と掘り進める子供に分かれていった。やりたいこと、出来ること、頼まれたことなど自然に役割の分担ができあがり、それぞれの役割を楽しみながら行うことで、子供たちのコミュニケーションやチームワークが生まれていった。
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児童館職員や大人が積極的に砂場に入って参加することで、子供たちは不安なく輪に入り、自然な形で大人とのコミュニケーションも出来ていた。

H30年度児童館協働プロジェクト・訪問砂場WS/5月21日成田東小学校放課後児童クラブ

開催日時:5月21日13:30~15:30
場  所:成田東小学校内砂場
参加者数:児童43名 職員6名
講師:齋正弘(元宮城県美術館教育普及部長・SOAT理事)
サポートSOAT:藤原久美子、渡邊廣一、佐藤晴香、西村優衣子

活動内容詳細:
今回の砂場ワークショップは昨年に引き続き二回目の開催となった。
第一回目では職員がSOATとの協働プロジェクトそのものが初めてということもあり、不安や戸惑いもあった様だったが、今回はワークショップのフォローにおいて昨年の経験が活きたものとなった。
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前半は水を使わずに、ひたすら砂場を掘って、“底”を見つけることや“クマの落とし穴”サイズの大きな穴を掘ることを目標に行われた。
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今回高学年生が数名参加してくれていたが、女子生徒は汚れることを気にして、はじめの内は少し離れた場所から眺めていた。しかしみんなの楽しい様子を見て、大きなシャベルを手に取り裸足になって砂場を掘り始めた。
高学年生が穴掘りに参加したことでとても大きな穴が出来上がった。
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下の学年の子供たちは大はしゃぎで喜んでいた。
穴が出来ると自然に「水を溜めて池にしよう。」という新たな目標が子供たちの中から生まれ、多くの子供たちがバケツやジョウロを手に水道と砂場を行ったり来たり、低学年生も水をいっぱいに汲んで「重い、大変だ。」と言いながらも何往復もしていた。ばらばらに運んだ水を入れても思ったように穴に溜まらないと気づくと「みんなで同時に水を入れよう。」と高学年生が指揮を取り、掛け声とともに一斉に水を投入した。
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その甲斐あってひざ下位までの水が入り、子供たちは我先にと足を入れこの日一番の盛り上がりをみせた。
砂場ワークショップの最後は恒例の”ばれないように元に戻す”作業。
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「掘るのは大変なのに埋めるのは簡単。」と笑いながら、子供たちは後片付けまで楽しんでワークショップは終了した。