2022・SOAT アートワークショップ「オリジナル植木鉢作り」

開催日時:2022年4月10日(日)11:00~16:00
開催場所:TBCハウジングステーション仙台駅東口 屋外
参加者:8名
講師:はまちひろ(美術家)
サポート:SOAT佐藤

今回は素焼きの植木鉢にオイルパステルで絵を描いて、オリジナルの植木鉢作りを行いました。

新型コロナウイルス対策として、参加前の検温、手や道具の消毒、少人数ずつの受け入れ、マスクの着用等を行いながら実施しました。

オイルパステルは、油性の柔らかいクレヨンです。描く時の力の入れ方で、かすれたタッチやくっきりとしたマットな表現ができます。

オイルパステルで描いた上からペンチングオイルを湿らせた綿棒でなぞると、なめらかな質感に仕上げる事もできます。植木鉢に描くのは、平面の紙と違って少し難しいですが、お花・蝶々・くだもの・縞模様など、鉢を少しずつ回しながらデザインを楽しみました。

最後は数種類のお花の中から好きなものを選び、出来上がったオリジナルの植木鉢に植え替えて完成です。
春らしいカラフルで素敵な作品になりました。

参加者の声
「楽しかった。」「クレヨンで描くのが面白かった。」「いい休日になりました。」「家が華やかになりそう。」

2022・SOAT アートワークショップ「樹脂タイルモザイクの小物入れを作ろう」

開催日時:2022年3月27日(日)11:00~16:00
開催場所:TBCハウジングステーション仙台駅東口 屋外
参加者:11名
講師:はまちひろ(美術家)
サポート:SOAT佐藤

今回は樹脂タイルモザイクの小物入れ作りを行いました。
新型コロナウイルス対策として、参加前の検温、手や道具の消毒、少人数ずつの受け入れ、マスクの着用等を行いながら実施しました。

今回使用した樹脂タイルは、手で簡単に割ることができるプラスチック製の薄い板です。
このタイルを小さく割り、その破片を組み合わせて絵柄を作る「モザイクアート」の技法で木箱のデコレーションに挑戦しました。

2~3歳児もタイルをパキパキと割ったり、木箱にタイルをペタペタと貼る作業はとても上手に出来てました。保護者に手伝ってもらいながら楽しそうに参加していました。

小学生は、作りたい絵の形に合わせてタイルを細かく割ったり、割れたタイルの形を見ながら模様を考えるなどの工夫が見られました。仕上げにお好みで色を塗ったり、カラフルなボタンや目玉パーツもアクセントに付けて、それぞれに素敵な小物入れが完成しました。

参加者の声
「楽しく作れた。」「また作りたい。」出来上がった箱には、宝物(中身はひみつ)!や宝石を入れたいなど、使う様子を想像しながら嬉しそうに答えてくれました。
保護者の方からは「2歳はまだ早いかな?と思ったけど、楽しそうに参加できていてよかった。」という声もありました。

2022・2/25 福島県富岡町・ものつくりアートワークショップ/オンラインリモート「オリジナルだるまつくり」開催

令和4年2月25日(木)10:00~11:30
実施場所:富岡町社会福祉協議会 小ホール・双葉郡富岡町大字仏浜字釜田122-6 富岡ホテル
参加者:住民13名
富岡町社会福祉協議会職員/2名
講師SOAT/2名(藤原、高橋)

趣旨
「アートワークショップ」では、作品をつくるプロセスやそこで行われるコミュニケーションを大切にしています。ともに時間を過ごす人びとのふれあいを感じながら、ものつくりに集中し日常と異なる時間を過ごすことが心のケアに繋がると考えています。

活動の様子
今回はSOATと富岡町社協さんをオンラインで繋ぎ、リモートでアートワークショップを開催しました。富岡町社協職員の方には事前に「講師育成講座」を受講していただき、会場側のサポートをしていただきました。

白い張り子のだるまに、和紙を貼ってオリジナルのだるまを作るワークショップです。職員さんのサポートのおかげでスムーズに進めることが出来ました。

デザインを考え、和紙をちぎり、のりで貼っていく。単純ですが、頭も指先をフル稼働する作業です。みなさん、黙々と進めていましたが、いざ、だるまに目を入れ始めると、あちこちから「自分に似てくるんだよねー!」「なんか、変な顔!」「可愛くなってきた」などの声と笑いが、スピーカーから聞こえだしました。職員の方がタブレット端末を持って会場を周りでみなさんの作業の様子を伝えて下さいました。

作品が仕上がると、カメラの前までみなさんが作品を持って見せに来て下さいました。「かわいく出来たでしょ?」「会いたかったね!」「体、気を付けてね!」など、一人一人とお話しができ、とても嬉しかったです。

一日も早く皆さんと笑い合いながら、ものつくりの出来る日が来ることを祈ります。ありがとうございました。

2022・2/24 福島県富岡町・ものつくりアートワークショップ/オンラインリモート講師育成講座「思い出昭和館」「オリジナルだるまつくり」開催

令和4年2月24日(木)15:30~16:30
実施場所:富岡町社会福祉協議会 小ホール・双葉郡富岡町大字仏浜字釜田122-6 富岡ホテル
参加者:富岡町社会福祉協議会職員/1名
講師SOAT/2名(藤原、高橋)

コロナ禍によりまん延防止等重点措置を受け、私たちSOATが住民さんのみなさんに対面でアートワークショップを行うことは中止となりました。そのために2つの目的を持ってオンラインリモート講師育成講座を行いました。

オンラインリモート講師育成講座「思い出昭和館」
コロナ禍で中止、本ワークショップで行う予定だったペーパーアートの扱い方について講座を行いました。町内での集いの場は開催されるため、その際に支援員の方が講師として活用します。

オンラインリモート講師育成講座「オリジナルだるまつくり」
2月25日に「オリジナルだるまつくり」ワークショップをオンラインリモートで行います。当日、会場のサポートを職員の方にして頂けるように講師育成講座を開催しました。

2022・SOAT アートワークショップ「スイーツキャンドル作り」

開催日時:2022年2月13日(日)11:00~16:00
開催場所:TBCハウジングステーション仙台駅東口 スマートギャラリー1階
参加者:20名
講師:はまちひろ(美術家)
サポート:SOAT佐藤

今回は、スイーツのようなキャンドル作りを行いました。
新型コロナウイルス対策として、参加前の検温、手や道具の消毒、少人数ずつの受け入れ、マスクの着用、会場の換気等を行いながら実施しました。

キャンドルは火を使わずに作れるもので、薄いシート状の色付きキャンドルを手の熱で柔らかくして粘土のように造形し、ベースのキャンドルに貼り付けてデコレーションをしていきます。

キャンドルシートは最初はすこし硬いので、小さなお子さんの家族はお父さんやお母さんが柔らかくなるまでこねる作業、お子さんは自由に造形して貼り付ける作業と分担しながら仲良く参加していました。
キャンドルは基本の5色(赤、青、黄、黒、白)で、それ以外の色は自分で混色をします。
「緑色は、何色を混ぜればいいんだっけ?」と確認しながら作っていました。

一番の人気はケーキでした。イチゴのショートケーキ、チョコレートケーキ、虹のケーキ、バースデーケーキなど、色々な種類の美味しそうなケーキが並びました。

スイーツ以外にもお花や動物など、子どもならではの自由な感性でデコレーションを楽しみました。
キャンドル本体が出来たら、土台のコルクシートにお絵描きをしたり、ラメで仕上げをして完成です。

参加者の声
「すごく楽しかった。」
「もったいなくて使えない!飾る!」
「キャンドルがちょっと硬くて大変だったけど、楽しかった。」
「こういう材料があることを初めて知りました。」

2022・2/22 福島県郡山市・ものつくりアートワークショップ/講師育成講座「山小屋つくり」開催

令和4年2月22日(火)15:00~16:30
実施場所:郡山市大槻町北公民館
参加者:富岡町社会福祉協議会職員/3名
講師:SOAT/2名(藤原、高橋)

今回は富岡町社協郡山支所職員の方に講師育成講座「山小屋つくり」を開催しました。
本来はSOATが住民のみなさんにアートワークショップを行う活動でしたが、この度のまん延防止等重点措置を受けアートワークショップの開催を中止いたしました。富岡町社協郡山支所さんは個別訪問を自粛し電話による様子伺いの取り組みをされています。

今回の講師育成講座は、職員のみなさんが講師となってアートワークショップを開催出来ることを目的としています。講師を務めていただくためには、支援員さんの実践が伴うことが不可欠です。

個室で少人数、検温、消毒、マスク着用、換気を行いながら開催しました。今回の「山小屋つくり」は構図を考え素材を選び、箱庭の中に山小屋とその風景を作っていきます。想像力、集中力が発揮されます。素材は100円ショップで購入できる物と、日常の中にある草木をドライにしたものを使います。

職員のみなさんは一つ一つの工程に住民さんを浮かべながら、手順の工夫などを確認しながら熱心に真剣に受講してくださいました。職員のみなさんの作品はとてもステキで、住民のみなさんへの素晴らしい「お見本」が出来上がりました。

途中、別室で活動をされていた町民の方に「みんな楽しみに待っているから、しっかり勉強してね!」と声を掛けていただきとても嬉しかったです。

一日も早く活動が再開され、ものつくりの場で職員のみなさん、住民のみなさんが笑顔になれる日を願います!

ありがとうございました。

2022・1/14 福島県いわき市・ものつくりアートワークショップ「ものつくり相談会」開催

令和4年1月14日(金)10:00~16:00
実施場所:富岡町役場いわき支所多目的集会施設
参加者:富岡町民18名、大熊町民20名、いわき市民2名 合計40名
富岡町社会福祉協議会職員/7名
大熊町町社会福祉協議会職員/5名
富岡町役場職員/4名
講師:SOAT/3名(藤原、高橋、千田(パッチワーク・布小物作家))
布端材提供:株式会社アクタス

昨年度に続き「ものつくり相談会」を開催しました。今年度は、富岡町社協いわき支所、大熊町社協いわき連絡所、富岡町いわき平交流サロン、富岡町いわき四倉交流サロン、私たちSOATが組織や地域を超え協働して開催しました。

地域には、ものづくりのお好きな方がたくさんにいらっしゃり、共通の趣味を通した交流活動も行われ始めています。支援員のみなさんから地域の声を伺うと「いろんなものを作ってみたいけど何を作っていいのかわからない」、「一人じゃなくてみんなで集まって好きにものをつくる時間があればいいな」などの声が多くありました。また、感染症の拡大により自宅で過ごす時間が長くなりました。自宅で一人でも取り組める様、レシピと復習用材料の準備をしました。

会場には「デコパージュ体験」「工作布(布をボンドで加工し扱いやすくしたもの)」「ミシンでサコッシュつくり」の3種類のコーナーを設けました。ものつくり指導は、前日に職員向けの「講師育成講座」を行ったうえで、職員もSOATスタッフと一緒に講師を務めました。
【デコパージュ体験コーナー】

参加者は興味のあるコーナーを定員の上限内で自由に選んで体験しました。専門の講師も参加することで、日常のものつくりのちょっとした疑問を聞いたり講師から新たなアイデアを学んだり、とても楽しそうに過ごされていました。特にミシンのコーナーでは具体的な質問も多数聞かれました。
【工作布コーナー】

【ミシンでサコッシュつくりコーナー】

富岡町、大熊町、いわき市の住民や職員が一体となって活動を行うことで、組織や地域を超えた広域的な連携の生まれるきっかけになったように感じました。ありがとうございました。

参加者の声
・いろいろなお話を楽しくできました。これからも新しいことに挑戦したいです。
・ミシンを始めて使いました。楽しかったです。
・楽しく参加出来、勉強になりました
・今日学んだものに興味を持ったので、今後極めたいと思った
・時間が足りなかった、もっとつくりたかった
・とても良い企画なので今後も機会を作って欲しい など

以上

2022・SOAT アートワークショップ「かざり羽子板をつくろう!」

開催日時:2022年 1月16日(日)11:00~16:00
開催場所:TBCハウジングステーション仙台駅東口 スマートギャラリー1階
参加者:7名
指導:SOAT佐藤、サポート:1名

新年最初の活動は、厄除けや無病息災の縁起物である「羽子板」作りを行いました。
新型コロナウイルス対策として、参加前の検温、手や道具の消毒、少人数ずつの受け入れ、マスクの着用等を行いながら実施しました。

飾りパーツにはちりめん布や和紙、水引など和の雰囲気が味わえる素材を使います。
はじめにつまみ細工のお花や和紙の扇子、羽根突きの羽根にひと手間を加えてパーツを完成させます。
出来たパーツを土台の上に並べてデザインを考え、ボンドで接着していきます。

少し細かい作業はお父さんやお母さんにお願いして親子仲良くオリジナル羽子板つくり!
じっくり考えるよりも直感で手を動かす。
感性のままに自由にデコレーションを楽しむ。

それぞれに個性のある立派な羽子板が完成しました!

参加者からは「貼るのが楽しかった。」「可愛くできた。」「縁起が良さそう!」等の感想がありました。
オリジナルのかざり羽子板で、みなさんが今年

2022・1/7 福島県大熊町・ものつくりアートワークショップ「羊毛の一輪差しつくり」開催

令和4年1月7日(金)10:00~11:30
実施場所:大熊町社会福祉協議会 
参加者:住民12名
大熊町町社会福祉協議会職員/1名 
講師:SOAT/3名(藤原、高橋、佐藤)

趣旨
「アートワークショップ」では、作品をつくるプロセスやそこで行われるコミュニケーションを大切にしています。ともに時間を過ごす人びとのふれあいを感じながら、ものつくりに集中し日常と異なる時間を過ごすことが心のケアに繋がると考えています。

活動の様子
今回は羊毛を使って一輪差しを作りました。みなさん羊毛を使ったものつくりは初めてとのこと、「どうやったら瓶にくっつくの?」「ボンドは使うの?」と材料を見て興味津々のご様子でした。

ふわふわの羊毛を硬くするためには何度もこする作業を繰り返します。なかなか根気のいる作業で「大変だな」「疲れてきた」と言いながらも、「やっぱり作るのは楽しいなぁ」「体が温まってきた」「いい運動になるわ」と楽しみながら熱心に取り組んでくださいました。飾り付けでは色付きの羊毛で自由な模様作りを楽しみました。

おしゃべりやお互いの作品を見て褒め合うなど、参加者同士の交流も楽しんでいました。作品が自分でも褒めたくなる出来栄えだったり、それを誰かに褒められることは、とても嬉しそうでした。

この活動は普段あまり体験できないものつくりに親しんだり、参加者と交流できる貴重な機会となっていると感じました。

前回のカレンダー作りに参加された方からは「カレンダー使ってるよ。あれイイよね。」との声や、「次は何作るの?」と質問をいただくなど、参加への満足度や期待値の高さを感じました。

ありがとうございました。

12/17 福島県富岡町・ものつくりアートワークショップ「干支の押絵つくり」開催

令和3年12月17日(金)10:00~12:00
実施場所:富岡町社会福祉協議会 小ホール 
参加者:住民14名
富岡町社会福祉協議会職員/2名 
講師:千田教子(パッチワーク・布小物作家)SOAT/2名(藤原、高橋)

趣旨
「アートワークショップ」では、作品をつくるプロセスやそこで行われるコミュニケーションを大切にしています。ともに時間を過ごす人びとのふれあいを感じながら、ものつくりに集中し日常と異なる時間を過ごすことが心のケアに繋がると考えています。

活動の様子
今回は講師に布小物・パッチワーク作家の千田教子先生を迎えて「干支の押し絵」を作りました。季節を取り入れたテーマのためか、「一年が経つのは早いねー」「正月はどうするの?」など、会場のあちこちで時候の挨拶が聞かれました。

押し絵は飾り羽子板の装飾にも使われる技術で、手先を使う作業が多いワークショップです。

初めて押絵をつくる参加者は、材料を広げた瞬間「まるでパズルだね」「なんだって細かいね!」と驚かれた様子。しかし経験のある参加者や講師から「出来上がったときには『やって良かったなー』って思うから頑張って!」と応援を受け真剣に作業に取り組んでくれました。

講師所感
みなさんおつかれさまでした。細かな作業がありましたが、完成時に「かわいくできた!」「頑張って良かった!」」とたくさんの笑顔が見られ、安堵と喜びを感じました。ありがとうございました。

参加者の声<アンケート結果から>
遅れていても丁寧に教えてくれてありがたかった
毎年作って十二支にしたい
「作品」を作ることはとても楽しい など

12/16 福島県富岡町・ものつくりアートワークショップ「干支の押絵つくり」お手伝いボランティア開催

令和3年12月16日(木)13:00~15:00
実施場所:富岡町社会福祉協議会 
参加者:住民5名
富岡町社会福祉協議会職員/1名 
講師:千田教子(パッチワーク・布小物作家)SOAT/2名(藤原、高橋)

趣旨
SOATは富岡町にお住いのみなさんに「お手伝いボランティア」として、町内でのSOATの活動をサポートしていただいています。私たちが毎月一回担当する富岡町社協「ゆうゆう倶楽部」のものづくりワークショップの事前準備などです。この取り組みをきっかけに、地域のために働きかける取り組みも行うようになりました。誰かのためになる活動がみんなの生きがいに繋がることを目指しています。

活動の様子
「干支の押絵つくり」は細かなパーツを組み合わせて作ります。参加者のみなさんがスムーズに楽しく参加できるようにと、お手伝いボランティアのみなさんがパーツつくりを手伝ってくださいました。

作業は大きく2つに分かれますが、SOATが指示のようなことをしなくてもみなさん自身で作業分担を行い進めて下さいました。

いつもお手伝いくださり本当にありがとうございます。

気軽に人と会うことが難しい昨今、作業後の歓談も楽しみの時間になっています。私たちにとってもうれしいひと時です。 

12/18 新田児童館 / 坪沼自然体験ワークショップ開催

開催日時:2021年12月18日(土)10:00~15:30
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:新田児童館 児童14名(1、2、4年生)、職員3名
講師:齋正弘
サポート:SOAT 3名(藤原、渡邊、佐藤)

活動内容詳細:
今年最後のSOAT×児童館協働プロジェクトだったが、朝から雪の一日だった。到着が遅れるか、と心配したが、9時45分には到着した。前日のまでの予定では20名。それが1名減となり、バスから降りたのは14名だった。4年生は1人でほとんどが1,2年生だった。

雪の降りしきる中、神社の石段を目指して元気に歩き出した。途中でひっつき虫を見つけ喜ぶ子どもたち。「ひっつき虫だ!」「ひっつき虫ってどんな虫?」と言う子どもにひっつき虫について科学者のように説明を始める子どもが現れた。「これは第3態。第1は小さくて緑…。」そういう子どももいるかと思えば、橋の欄干に積もった雪を集めて雪玉を作って喜ぶ子どももいた。橋を渡る前には更に雪と風が激しくなってきた。子どもたちは雪にひるむことなく力強く石段を登った。

齋じいは石段を途中まで降りてきて、社務所への近道を行くよう促した。先に登った子どもたちはまた石段を降りて近道を行った。

社務所で探検の準備を済ませると齋じいの待つ社殿に集まった。今日は社殿の扉が閉まっていた。「今日は寒いだろ。神様も寒いと戸を閉めるんだ。」と齋じいは言いながら鏡や刀の話をした。

社殿左側面のゾウの彫り物について説明すると興味深く聞く子どもたちが多かった。本物のゾウを見たことがない大人が話だけでここまで作るのはすごい、と齋じいが言うと「え~、すごい。」と言うこどもがいた。

鎮守の杜ではいつもの檜の話と雪の上に顔を出している苔の話をした。その後、子どもたちは森を抜け、雪に覆われた畑を抜け、根添館跡に向かった。

雪は相変わらず降っていた。風も強く、雪が横に降っていたが、子どもたちは平気なようだった。齋じいは館跡の説明、地元の古い神様の見学、空堀下り、田んぼの畦道、トトロの道と順に進んだ。田んぼの畦道では炭焼き窯も見学した。この窯は壊れて何年も放置されていたのだが、新しく作ったようだった。

昼食後は檜の林で遊んだ。活動時間が1時間程度だったのでノコギリを使ったり、ターザンロープやシーソーで遊んだり、思い思いの遊びをした。齋じいの手伝いで丸太から板を作る子どもたちもいた。齋じいと櫓の修理をする子もいた。

強い北風は檜の林にまで入ってきたが子どもたちは寒がることもなく活発に動き回った。鬼ごっこを始める子どもたちもいた。山の斜面で、しかも枯れ葉の上に雪が積もって滑りやすい。切り株もあちらこちらにある。そんな中で走るのだった。転んでも平気そうに走り回っていた。

都会の子どもが山でこんなに元気に走れるようになった。切り株が危ないから切ってほしいと数年前に職員から言われたこともあったが、子どもたちの順応性の芽を摘まなくてよかったと思う。子どもたちは冷えた体をホットドリンクで温め、神社の元参道を元気に帰っていった。「今日は何か楽しかった?」と聞くと「全部!」と子どもたちはうれしそうに答えてくれた。