6/19 新田児童館 / 坪沼自然体験・ほたる観察ワークショップ開催

開催日時:2021年6月19日(土)14:00~20:30
場  所:坪沼八幡神社
参 加 者:新田児童館 児童20名(3年生9名、4年生6名、5年生1名、6年生4名)
職員3名
講師:齋正弘
サポート:SOAT 3名(藤原、渡邊、佐藤)

活動内容詳細:
 子どもたちは雨具を着て元気にバスから降りてきた。参加希望者が多く、倍率3倍を勝ち抜いた子どもたちだった。「こんにちは!」わくわく感が挨拶からも伝わってきた。

 雨降りということで裏参道から境内に向かった。子どもたちの足取りは軽く、歩きにくい山道を元気よく登っていった。荷物を社務所と神楽殿に分かれて置いて戻ると早速、齋じいの説明が始まった。

話は神様や神社での挨拶の仕方などだ。これまでも何度かここでのワークショップを体験している子どももいたが静かに説明を聞いた。一人一人が神様に手を振って挨拶し、そのまま裏の林へ向かった。

 「雨で濡れた葉っぱをどう思う?」と聞くと「面白い」「光ってる」という答え。意外な答えだったので別の子に「葉っぱ濡れてて気持ち悪くない?」と訪ねると「へーきだよ」。

林を抜けるとそのまま農園脇を抜け館跡まで歩いた。根添城の説明を聞いてから草に覆われた小高い場所にある「土地の神様」を見てから堀下りに挑戦した。土が濡れてはいたが全員がロープを頼りに下りた。

堀を抜け蛍の観察場所を確認し、提灯作りで使う細い竹を探した。竹は各自で切った。男子は切った竹を得意げに振り回しながら鎮守の杜へと向かった。お手製遊具(アスレチック)でしばらく遊び、16時過ぎには社務所、神楽殿に戻って着替えや手洗い、夕食の準備を行った。夕食から全員で社務所に集まった。

 18時から提灯づくりをした。渡された提灯に模様や絵を描き、ライトをつけて日中取ってきた竹にぶら下げて提灯が完成した。ビニール袋をかけて濡れない工夫もした。

子どもたちは完成した提灯を手に外で齋じいから那須与一の話を聞いた。外はいよいよ暗さを増してきた。出発!雨もやんだ。子どもたちはドキドキしながら提灯の明かりを頼りに細い夜道を歩いた。

街灯はない。「肝試しみたい」そう言いながら楽しそうに女子が歩いて行った。

田んぼの上を蛍が飛んでいた。「いたいた!」「見つけた。」「こっちもいた。」子どもたちは夜空に蛍を見つけるたびに興奮した。8時が過ぎて帰る時刻が近づくにつれさらに蛍の数は増え、子どもたちは帰りたくないようだった。スマホを出して蛍を撮ろうとする子もいた。

昼の2時から8時過ぎまで目いっぱい遊んだ子どもたちは満足そうに提灯を灯しながら暗い畦道をバスの方へ歩いていった。

「おれはバスに乗ったらすぐ寝るぞ。」「おれも。」そんな話をしながら子どもたちは提灯の明かりとともに小さくなっていった。

※5月に植えた枝豆とサツマイモは、順調に育ってました。

6/16 榴岡児童館訪問/砂場ワークショップ開催

6月16日(水)15:00~16:30
参加者:榴岡児童館児童 児童22名(2年生~6年生)、職員4名
講師:齋正弘
サポート:SOAT4名(藤原、渡邊、佐藤、高橋)

活動内容詳細:
今年初めての訪問ワークショップだった。コロナウイルス対策として1度の参加人数を30名以下に絞った。その結果、参加児童は22名だった。開始時刻の3時になると職員に連れられ仙台サンプラザにある分室から子どもたちがやってきた。簡単に挨拶を終えると齋じいが砂場で静かな声で話し始めた。

「きょうはあまり時間がないので砂を掘って大きな山を作ろう」子どもたちはシャベルやスコップ、ひしゃくを手に砂場の砂を掘り出した。掘った砂はどんどん積み上げられ、大きな山ができた。しばらくして齋じいが「底はまだ見えないか」と声をかけたが、まだのようだった。

ある子どもが「なんだこれ」といって白いへらを掘り出した。すると自分も何か発見できるかもしれないと思った子どももいて、更に熱心に砂を掘りだした。するとスプーンや青いプラスチックの幼児用シャベルなどが出てきた。そうこうしていると今度は砂の中に木の根を発見した。木の根は砂場のあちこちで発見された。発見した子どもたちは少し興奮気味で根っこをなんとか掘り出そうとした。

「この根っこはどの木のものだと思う?」そう問いかけたがわからないようだった。「こっちが細いということは?」「わかった。あっちの木だ。」と砂場と反対方向を指さした。そして驚いた。「あの木?」驚くという体験は貴重だ。ほかの場所で掘り出された根っこを見て「これはこっちの木だ」などと納得していた。

砂場の底の部分まで掘り進んだところで齋じいが山の上からホースで水を流し始めた。「川だ。」そう言って子どもたちは一筋の溝を山に作った。齋じいが水を流すが、なかなか麓の穴まで水が流れ落ちない。仕方がないので溝を曲げて中腹に水を流すことにした。水が曲がって流れるのを見た子どもたちは「よっしゃー」と満足げだった。

終了時刻15分前になり「バレないように砂場を元に戻す」ということをやった。スコップを持った子どもを中心になんとか元に戻したが、崩した山の砂で足を埋め始めた男子がいた。「よし、本気だ」そう言うと持っていたシャベルを手放し、素手で砂を掘り友達の足を埋めだした。本気になると人間は野性に戻り道具を使わなくなるようだ。

コロナ禍で体をいっぱい使って遊ぶということが難しい子どもたちにとって、砂場ワークショップは砂まみれになって本気で遊ぶ貴重な時間となったようだ。

SOAT×六郷保育園企画 第二回「一関恵美」作品展示のご案内

SOAT×六郷保育園企画について
 SOATは、令和3年4月1日開園の六郷保育園とのコラボレーション企画として、作家支援の場を六郷保育園内に設定しました。作家の作品展示を通して六郷保育園のサブコンセプトである「子どものための小さな美術館」を実現しています。
一関恵美プロフィール2021
展示について、
展示期間:令和3年5月31日(月)~7月31日㈯
場所:六郷保育園(仙台市若林区六郷7番10号)
※園では一般開放により作品鑑賞の計画がありますが、新型コロナの影響もあり、日時等、未定。
5月31日(月)~

2021年7月4日(日)~7月31日(土)

(2歳児室2点、1歳児室2点、0歳児室2点)

※六郷保育園では第一弾の展示期間中園の利用者家族と地域の方を対象としたコロナ禍のため小規模内覧会を開催。
実施日:5月30日(日)
参加者:園利用者4組と地域住民4名

園からの報告
展覧会の後、地域の方からお礼にと手作りのたわしをいただくなど、だんだん地域との繋がりも出来てきた。

SOATの作家作品展示支援活動が地域交流に貢献出来ました。

5/20 児童館職員研修会/坪沼自然体験ワークショップ・枝豆の播種

2021年度 SOAT×児童館協働プロジェクト
開催日時: 2021年5月20日(木) 9:45~13:00
場  所: 坪沼農園(農業指導:佐藤さん夫妻)
参加者: 児童館職員13名(榴岡4名、新田4名、成田3名、成田東2名)
NPO法人せんだい杜の子ども劇場代表理事 斎藤

活動内容
本日の流れの説明を後回しにしてすぐに坪沼農園に向かった。
農園では佐藤さんご夫妻が枝豆(種)がすぐに植えられるよう準備していた。職員は植え方の説明を受け、早速種を植えた。

農業体験の後は神社の境内で齋さんの神社に関する話題提供があった。前回同様日本人の精神にはしめ縄の文化があり、石にしめ縄が回してあっても違和感がないが、これを海外の人が見たら驚くとか、子どもたちが「おはよーございます。」というのは挨拶ではなくて号令のようなものだとか、神様への挨拶は神様の方を見て手を振るだけでもよいなどといった話があった。

刀と玉が拝殿にあるというと職員は中腰になって齋さんの指さす方を真剣に見ていた。神社にまつわる話が終わると裏手の杜を歩いた。檜の匂いに気づき香に癒やされた職員もいたようだ。

杜を抜けると職員は根添城跡まで移動し1000年以上前の合戦、土地に根ざした神がいたこと、館跡に残る空堀は誰がどんな方法で掘ったのか、などの説明を齋さんから聞いた。一通り話が終わると職員は全員、空堀をロープで下りる体験をした。

齋さんの提案でロープを木に結ぶ体験もしてもらった。空堀を歩くと反対側の田んぼに出た。そこから畦道を歩き、トトロの道と齋さんが呼ぶところを探検し、坪沼の旧街道らしき道を往復し、鎮守の杜にたどり着いた。途中の竹林では昨日の雨も影響しているのか、タケノコがにょきにょき出ていた。鎮守の杜では子どもたちがこれまで作った遊具を見学し、「倒れるぞー」という活動をすることなどの説明と今年度の活動予定を聞いた。

その後、社務所で4児童館職員の本日の研修の感想を書いてもらい、その後自己紹介を行った。好きな歌手や食べ物を各自紹介しながら和気あいあいと進めることができた。その後SOATが訪問モザイクアートワークショップと蛍観賞の時に作るランタンの説明を簡単に行った。

※5月13日植えたサツマイモの苗も順調に育っていました。

5/13 児童館職員研修会/坪沼自然体験ワークショップ・サツマイモ苗植え

2021年度 SOAT×児童館協働プロジェクト
開催日時: 2021年5月13日(木) 9:45~13:00
場  所: 坪沼農園(農業指導:佐藤さん夫妻)
参加者: 児童館職員13名(榴岡4名、新田4名、成田3名、成田東2名)
      NPO法人せんだい杜の子ども劇場代表理事 齋藤 純子
SOAT: 3名(藤原、渡邊、佐藤)
自然体験ワークショップ講師:齋正弘

活動内容詳細:
 坪沼八幡神社駐車場に集合し本日の活動概要の説明がSOATから、研修の心構えがせんだい杜の子ども劇場代表の齋藤さんからそれぞれあり、その後すぐに坪沼農園に向かった。

 農園では佐藤さんご夫妻がサツマイモの苗をすぐに植えられるよう準備して頂いていた。職員は植え方の説明を受けながら佐藤さんが実際に植えるのを見て方法を学んだ。児童館でサツマイモを植えた経験のある職員もどこから発根するか、どこまで地中に入れたらよいか、マルチングした穴の周りに土をかけることが大切、といったことまでは知らなかったので勉強になったようだ。

 サツマイモの植え付け後は神社の境内で齋さんの神社に関する話題提供があった。日本人の大本(おおもと)の宗教は何か、日本人の考える彫刻は神社仏閣の彫り物や根付けにイメージがあった、坪沼八幡神社の歴史や他の神社との違いやお参りの挨拶など、多岐にわたった。職員は齋さんの話を興味深く聞きながら拝殿を1周し、裏手の杜を歩いた。

途中で職員をしゃがませ、子どもたちの目線で見える世界を体験してもらった。目線を子どもの位置にしただけで見える世界が違うことに驚く職員もいた。

 杜を抜けると職員は根添城跡まで移動し1000年以上前の合戦、土地に根ざした神がいたこと、館跡に残る空堀についての説明を齋さんから聞いた。一通り話が終わると職員は全員、空堀をロープで下りる体験をした。

齋さんの提案でロープを木に結ぶ体験もしてもらった。空堀を歩くと反対側の田んぼに出た。そこから畦道を歩き、トトロの道と齋さんが呼ぶところを探検し、坪沼の旧街道らしき道を往復し、鎮守の杜にたどり着いた。

そこでは子どもたちがこれまで作った遊具を見学し、「倒れるぞー」という活動をすることなどの説明を聞いた。
 その後、社務所で4児童館職員の本日の研修の感想を含めた自己紹介を行い、SOATが訪問モザイクアートワークショップの説明を簡単に行った。

「ポップアップカードをつくろう!」「ステンドグラス風こいのぼりをつくろう!」

2021年 5月5日(水祝)11:00~16:00
場所:TBCハウジングステーション仙台駅東口 屋外
参加者:ポップアップカード作り…8名(大人1名、子ども7名)
     こいのぼり作り…3名(大人1名、子ども2名)
指導:SOAT佐藤、サポート:1名

4月29日にリニューアルオープンしたばかりの新しい会場で、開くと絵が飛び出るポップアップカード作りと、ステンドグラスのような見た目のこいのぼり作りを開催しました。新型コロナウイルス対策として、参加前の検温、手や道具の消毒、座席の間隔を開ける、マスクの着用等を行いながらの実施となりました。雨天とコロナ禍の影響もあり客足はあまり多くありませんでしたが、チラシやSNSを見て来たという方や、散歩中に見掛けて興味を持ったという方などにご参加いただきました。

ポップアップカードは、車・海・動物の3種類の絵柄の中から好きなものを選んで作ります。
あらかじめ切り込みが入っている用紙に折り目を付け、あとは糊やテープで貼り合わせるだけで出来るので、小学校低学年のお子さんもほとんど一人で完成させることができました。飾りのパーツは向きや貼る場所をそれぞれに工夫し、カードの中にオリジナルの物語を想像しながら楽しみました。

こいのぼり作りは、あらかじめ切り抜かれたこいのぼりの形(黒枠)に合わせて半透明のいろがみを貼ったり、カラーペンで色を塗って自由に模様を付けます。鱗一枚ずつ色を変えて塗ったり、小さなパーツも丁寧に切り取ったり、こだわりをもって真剣な表情で取り組んでいました。ラミネートした作品を光に透かすとステンドグラスのように色が映り、「きれい!」と盛り上がりました。こどもの日にピッタリの、力作こいのぼりが出来上がりました。

会場では作れないという方でもお家で作っていただけるようにキットの形で用意させていただき、実際にお持ち帰りをする方もいらっしゃいました。カードとこいのぼりの両方を作った方は、じっくり制作に取り組んで大満足の様子でした。

参加者からの声 「作るのが好きなので楽しかった。」「近くでこのような活動があるのは嬉しい。」「久しぶりの開催を待っていました。来月も来たい。」等。

SOAT×六郷保育園企画 第一回作品展示のご案内

SOAT×六郷保育園企画について
 SOATは、新たな作家の発表の場と活動支援の一端として令和3年4月1日開園予定の六郷保育園さんにご協力を頂くことになりました。六郷保育園の事業特徴としてアートを取り入れています。最新の脳科学に基づいた向社会性、実行機能の発達を育むことを目標とし、それを行うにはアートが必要とのことです。そのためにSOATへの協力依頼が来ました。作家の作品が小さな子どもたちの発育に貢献できるというのは素晴らしいことだと考えます。

展示について、
展示期間:令和3年4月1日㈭~5月29日㈯
場所:六郷保育園(仙台市若林区六郷7番10号)
※その他作家オリジナルグッズ販売のご協力を頂いております。

なお、園では一般開放により作品鑑賞の計画がありますが、新型コロナの影響もあり、日時等、未定。

展示状況
0歳児室 小野寺純一 作品3点、石川かおり 作品5点

1歳児室 小野寺純一 作品4点

2歳児室 はまちひろ 作品大2点

玄関ホール・事務所前 はまちひろ 作品6点

富岡町~おもいでをかたちに・モザイクアートプロジェクト~完了の報告!

 共同制作モザイクアート作品 夜ノ森駅東口公園設置の報告
令和3年3月29日公開
設置場所:夜ノ森駅東口公園内
設置作業:2021年3月22日~25日
作業者:SOAT/森敏美(壁画・モザイク造形作家)藤原、渡邊
委託・協力:富岡町都市整備課、富岡町教育委員会

令和元年度復興庁補助事業「にじいろぱれっと・心の復興」の一環として、富岡町立富岡第一小学校、富岡町立富岡第二小学校、富岡町立富岡第一中学校、富岡町立富岡第二中学校と富岡町社会福祉協議会のご協力のもと共同制作モザイク作品が完成しました。子どもたちが作品に込めた思い。賑わいのある漁港、美しいろうそく岩、セキレイ、とみっぴー、華やかに咲き誇る桜、町を貫く電車、そして夜ノ森駅。作品は関わった大人たちの心を動かし、富岡町教育委員会と富岡町都市整備課の協力というかたちで実を結び、3月25日夜ノ森駅東口に設置することが出来ました。

~おもいでをかたちにモザイクアートプロジェクト~ 実施について、
趣旨
小学生が主体となりSOATと共同で制作することで、過去と未来が共存した町のシンボルとなる作品を残すことが出来る。また、風化防止や帰還住民の心の支えとなる。

制作にあたって
普段支援される側にいる子どもたちが富岡の町を応援する側に立てることが嬉しいとのこと。富岡町を勇気づけるために、富岡で誇れるもの、有名なものは何か?子どもたちはたくさん答えました。画用紙を渡した途端に「絵は苦手」という子どもたちもいた。しかし、熱心に小中学生が一緒になって相談し、なんとか富岡の役に立とうと絵を描き上げた。それを基にモザイクアートの下絵を描き出した。授業時間と夏休み期間、昼休み時間などを使い小さなガラスピースを1つずつ並べる根気のいるモザイク作業。そして、共同モザイク作品~おもいでをかたちに~が出来上がりました。

令和元年度、モザイクアート制作風景

令和3年3月SOAT設置作業風景

制作:令和元年
富岡町立富岡第一小学校  富岡町立富岡第二小学校  児童一同
富岡町立富岡第一中学校   富岡町立富岡第二中学校  生徒一同
特定非営利活動法人 東北の造形作家を支援する会(SOAT)

3/8福島県富岡町生きがいつくり「giftbygift卒業式応援プロジェクト」贈呈式

令和3年3月8日
時間:13:20~13:50 開催。
開催場所:福島県双葉郡富岡町立富岡第一・第二小学校、中学校
参加者:富岡第一・第二小中学校 51名
    富岡町社会福祉協議会2名、SOAT2名

協力:富岡町社会福祉協議会
布素材協賛…株式会社アクタス

このプロジェクトについて
今年度、SOATは富岡町にお住いのみなさんに「お手伝いボランティア」として、町内での活動をサポートしていただいています。そのお手伝いボランティアでの交流を通して、「もっと町や子供たちのためになにか出来ないか?」とのお話も聞かれるようになりました。そこで、富岡町第一・第二小学校、中学校、三春校の子ども達を応援する活動はどうか?と案がありました。富岡町教育員会、富岡町社会福祉協議会の協力を得ながら、住民のみなさんと作品制作を進めてきました。今回、完成した「共同制作押絵とつまみ細工のオブジェ」と「つまみ細工のコサージュ」を子ども達に贈呈することが出来ました。

贈呈式の様子について
富岡町社会福祉協議会のかたと私たちが会場へ入ると、全校生が迎えてくれました。昨年度、一緒にモザイクタイルのオブジェを作った子ども達です。今年度、感染症拡大の影響を考慮し、なかなか子ども達と会うことが叶いませんでした。今回、久しぶりに会った子ども達が富岡町で元気に成長している様子に、感慨深いものを感じました。

まず、教頭先生より趣旨についてご説明をしていただきました。その後、今回の活動を支えて下さった富岡町社会福祉協議会より子ども達に作品を制作した住民のみなさんの様子や思いをお話ししていただきました。

オブジェの覆いを外し、作品があらわれると子ども達から「きれい!」「大きいねー」との声が聞こえました。一つ一つの花びらを手作りしたことを知ると驚いていました。また、オブジェのデザインは子ども達のアイデアから作られたことを話すと、喜んでくれました。

つまみ細工のコサージュは全児童、全校生一人一人にお渡ししました。「ケーキみたい」「可愛い」と早速、胸にコサージュをつけて見せてくれました。住民のみなさんが子ども達のことを話しながらコサージュ作っていた様子をお話ししました。

感染症拡大の影響を考慮し、今回住民のみなさんが参加できなかったことが悔やまれます。この様子を伝え、住民さんの皆さんの思いと子ども達の笑顔が繋げるために、支援員のかたが映像やたくさんの写真を撮影してくださいました。また、みなさんで集まって今日の様子をお話しする様子が浮かびました。

この寄贈にたどり着くまでに、たくさんの富岡町のみなさんにご協力をいただきました。ありがとうございました。

2/25 福島県郡山市 サロン活動支援「ものづくり相談会」

令和3年2月25日
時間:10:00~16:00 開催。
開催場所:ミューかるがくと館 小ホール
参加者:午前の部12名、午後の部9名 富岡町社協支援員4名、計25名

指導:SOAT藤原、高橋、千田(パッチワーク・布小物作家)
協力:富岡町社会福祉協議会 郡山支所、
布素材協賛…株式会社アクタス

開催について
地域にお住いのみなさんには、ものづくりのお好きな方がたくさんにいらっしゃり、共通の趣味を通した交流活動も行われ始めています。支援員のみなさんから地域の声を伺うと「いろんなものを作ってみたいけど何を作っていいのかわからない」、「一人じゃなくてみんなで集まって好きにものをつくる時間があればいいな」などの声が多いことがわかりました。
また、感染症の拡大により自宅で過ごす時間が長くなりました。自宅で一人でも取り組める様、全作品のレシピ集と復習用の材料の準備を行って開催しました。

ものつくり指導は、支援員の皆さんが中心となって講師を務めました。SOATはそのフォローを行いました。

レザーの小物作りの3つのブースを設けました。
ミシンを使用する布小物づくり

レザーの小物づくり

布の小物つくり

みなさん、とても積極的に参加してくださいました。本来ならば人が集うきっかけを目指す「ものづくり相談会」なのですが、今回は自宅で一人でもご家族とでも楽しみたいと、たくさんの質問もいただきました。いつか今日の活動が種となって、集いを生むきっかけになることを願っています。

講師所感
会場に用意した様々な素材を選び、思い思いの作品が出来上がりに、みなさん嬉しそう満足している様子でした。
細かな作業を不安がっていた方も住民さん同士の久しぶりの再会を楽しんで手を動かしているうちに、「あれ、出来た!」と笑顔が見え安心しました。「家に帰って忘れないうちに作ってみるね!」「先生、ここは家ならどうしたらいいの?」「また、こういう会を開いてほしい!」などたくさんのお声をいただきました。この相談会をきっかけにたくさんのものづくりを楽しんでもらい続けていただけたらとてもうれしいです。

2/19福島県富岡町生きがいつくり「giftbygift卒業式応援プロジェクト」4回目

令和3年2月19日
時間:9:30~16:00 開催。
開催場所:福島県双葉郡富岡町社会福祉法人富岡町社会福祉協議会福祉センター 小ホール
対象者:地域住民15名
講師・指導:千田教子(パッチワーク・布小物作家)SOAT藤原、高橋、
協力:富岡町社会福祉協議会
布素材協賛…株式会社アクタス

このプロジェクトについて
今年度、SOATは富岡町にお住いのみなさんに「お手伝いボランティア」として、町内での活動をサポートしていただいています。そのお手伝いボランティアでの交流を通して、「もっと町や子供たちのためになにか出来ないか?」とのお話も聞かれるようになりました。そこで、富岡町第一・第二小学校、中学校、三春校の子ども達を応援する活動はどうか?と案がありました。富岡町教育員会、富岡町社会福祉協議会の協力を得ながら、住民のみなさんと作品制作を進めてきました。今回はその集大成、子ども達に贈る「共同制作押絵とつまみ細工のオブジェ」が完成の日を迎えました。このオブジェは富岡の子ども達に聞いた「富岡の好きなところ」をアイデアとしてデザインしものです。

新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、令和3年に入ってから活動が中断していました。支援員のみなさんが戸別訪問をすると住民の方が「次の活動はいつ?」「卒業式には間に合うのかな」と大変気にされていると聞き、私たちもとても苦しく思っていました。今回ようやく再開することができ、完成に向けた活動を行うことが出来ました。開催にあたっては事前よりSOATスタッフは体調管理を行い、会場においては3密の回避、換気の実施、作業都度の消毒など感染対策を行いました。

活動が中断していたことで、作品の完成の進捗が大幅に遅れました。そのため事前に下準備をSOATが行い、開催当日の午前中には支援員のみなさんに土台を貼り込む作業をして頂きました。そのおかげで住民のみなさんの手で当日完成できる段階まで整えることが出来ました。

午後になり、集合時間よりも30分早く住民のみなさんが集まってくださいました。そのお顔は活動の再開と、卒業式までに作品が出来上がる喜びでいっぱいに見えました。

作業が開始尉されると、この2カ月間のブランクを感じることはなく、さらにパワーアップ!ボンドを塗る人、花を貼る人、下絵を参考に位置を支持してくれる人などみんながいろんな役割を自然にこなしてくれました。仕上げもみんなで遠目に近目に、一つ一つパーツの配置を考えながら行いました。最後に「よし、これでいいいね!!」の声を聞くと自然と拍手が沸き起こりました。

寄贈について
今回完成した「共同制作押絵とつまみ細工のオブジェ」と、すでに完成している「つまみ細工のコサージュ」は、3月8日に富岡第一・第二小中学校へ寄贈されます。

講師所感
コロナ禍で予定通り集まることができなかったことを住民の皆さんはとても気にかけてくれていて、急に決まった作成日にも快く集まってくれました。とてもうれしかったです。時間がかかると思っていた作業もみんなが自然に役割を分担してくれ、エネルギーを集中してくれてあっという間に絵に花を咲かせてくれました。活動の見通しが立たないときには大変不安に思っていましたが、「あきらめない、みんななら出来る!」と言う強い住民のみなさんの熱意に感動をしました。完成し作品の桜も皆さんの笑顔も満開になり、とてもステキな富岡を表現してくれました。とてもうれしくなりました。このような機会を与えてくださりありがとうございました。

2/18福島県富岡町 講師育成講座①「布のランプシェード」「レザーのお出かけポーチ」

令和3年2月18日
時間:13:00~17:00 開催。
開催場所:福島県双葉郡富岡町社会福祉法人富岡町社会福祉協議会福祉センター 小ホール
対象者:地域支援員3名
講師・指導:千田教子(パッチワーク・布小物作家)SOAT藤原
協力:富岡町社会福祉協議会
素材協賛…株式会社アクタス

趣旨
新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、ゆうゆう倶楽部で開催予定だったいくつかのワークショップが中止となりました。町民の皆さんはとても残念に思っていると支援員の方からご相談を受けました。そこで、支援員のみなさんが「先生」となってワークショップを開催できるよう、SOATの「講師育成講座」を行いました。

内容
今回は「布のランプシェード」と「レザーのおでかけポーチ」「つまみ細工の応用」の講座を開催しました。学びのボリュームが多いようにも感じましたが、「住民のみなさんに楽しんでいただきたい」と熱心に取り組んでくださいました。
「布のランプシェード」開催風景

「レザーのおでかけポーチ」開催風景

「つまみ細工の応用」開催風景

技法を学んだあとに、支援員の方が実際に講師となって他の支援員の方にロールプレイ(模擬ワークショップ)を行いました。
学びをすぐに実践として振り返ることで、自信を持って住民の皆さんにワークショップを行えることが期待できます。

講師所感
「開催するときには、下準備をお手伝いボランティアさんにもお願いてみようか」「この工程は時間をかけたほうがいい」など、実践に向けての組み立てをしながら講座を受けていました。また、受講していない支援員に向けて学んだ手順を復習しながら再現をしていました。
不安要素が残らないように質疑応答の時間も長くとり、対話しながら進めることが出来ました。真剣に取り組んでいただく姿を見ながら、住民さんに喜んでもらえるワークシップになることは間違いないと、安堵しました。ありがとうございました。